渋谷駅前で働くデータサイエンティストのブログ

元祖「六本木で働くデータサイエンティスト」です / 道玄坂→銀座→東京→六本木→渋谷駅前

データサイエンティスト(本物)は決して幻の職業などではない

かつて拙著出版の際に大変お世話になった技術評論社技評)さんから、『データサイエンティスト養成読本』改定2版のPRとして以下の記事がリリースされていました。この記事がもう何と言いますか、「読めばそのままデータサイエンティスト(本物)もしくはグローバルにおけるData Scientistのスキル要件になっている」ほどの素晴らしい記事なので、ぜひ皆様にはご一読をお薦めいたします。

ちなみにここであえて「本物」と銘打ったのは、少し前にもどこかで論じられていた記憶があるのですが、要は「なんちゃってデータサイエンティスト」は含まないということです。僕の知る限り、日本国内でデータサイエンティストと言うと「データサイエンティスト(カナ)」と方々から侮られるのが常なのですが、それはそもそも後述するように数年前に大量に発生したデータサイエンティスト(本物)でも何でもない専門的スキルに乏しい人々のことが世間では想起されやすいから、ではないかと思われます。


これに対し、グローバルにおけるData Scientistは(後述するようにまだ幻滅期を迎えていないだけかもしれないものの)例えばInsight Data Science Fellows Programが掲げるようにそれなりにきちんと専門性のはっきりしたスキルが求められる傾向にあるように見受けられます。Insightに限って言えば、統計学・機械学習・アルゴリズムを含むプログラミング全般・データ基盤技術の教育がなされているとのことなので、グローバルというか少なくともUSではそれらがData Scientistの必須スキルとして認識されていることなのでしょう。海の向こうとの彼我の差を思うと嘆かざるを得ません。


そう言えば、昨年このブログでもデータサイエンティスト(本物)のスキル要件について論じたことがあったんですが、最近の「人工知能」ブームによってデータサイエンティスト(本物)というよりは機械学習エンジニア系の求人が激増したこともあり、人材要件・スキル要件周りの議論が再び混沌としてきている印象があります。

ということで、技評さんの素晴らしい記事を踏まえながら久しぶりの与太話エントリを書いてみようと思います。

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