これを見れば一目瞭然でしょう。
(Google トレンド - ウェブ検索の人気度: データサイエンティスト - すべての国, 2004年 - 現在)
ものの見事に、ピークを描いていたカーブがガクンと2013年9月期に下がって、そのまま低い位置を保っています。
これは、ガートナーが提唱するハイプ・サイクルにおける「幻滅期」(Trough of Disillusionment)そのものと言って良いでしょう。
ということで、日本では「データサイエンティスト」の黎明期も流行期も終わり、いよいよ幻滅期に入ったと見て良いと思います。さて、この後の「回復期」でどこまで戻し、「安定期」でどれくらいの高さになるんでしょうか?
今のところ、上のカーブを見る限りではもっともっと下がっていく気がしないでもありません。以前「2年で流行は終わる」と書きましたが、これほど早く流行が終わって幻滅期に突入したとなるとそれこそ「元の木阿弥」ゼロに戻るんじゃないかという気すらします。バズワードとして無軌道無計画に消費し尽くされた成れの果てとも言えるでしょう。
一方、英語圏での"data scientist"の勢いはまだまだ留まるところを知らないようです。
(Google トレンド - ウェブ検索の人気度: "data scientist" - すべての国, 2004年 - 現在)
ということで、日本という一ヶ国だけの状況を見ていればあっという間に衰退傾向なんですが、国外で流行り続けている以上は、このまま幻滅期の坂を転げ落ちていったとしても極めて低強度でデータサイエンティストというカルチャーは存続するのかなと思っています。
ともあれ、過熱したデータサイエンティスト・ブームもこれでひと段落。これからは「本物*1だけが生き残る」時代に突入していくのでしょう。さて、僕も生き残らなきゃですな(笑)。
*1:データサイエンティストと呼ばれようと呼ばれまいと重宝される人材