渋谷駅前で働くデータサイエンティストのブログ

元祖「六本木で働くデータサイエンティスト」です / 道玄坂→銀座→東京→六本木→渋谷駅前

生活者ターゲティングの時代は終わり、エコノメトリクスによるマーケティングが台頭する

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(Image by Mediamodifier from Pixabay)

実はもう1年以上前のことなのですが、LinkedInで以下の記事を見かけて「おー、ようやくこういう意見が公の場に出てくるようになったんだな」と思ったのでした。原文は英語ですが、短い文章なので英語が不得手な方でも各種翻訳サービスなどを使えばサクッと読めるのではないかと思います。

で、何故そういう感想を抱いたのかというと「個人的にはもう2017年ぐらいからほぼ同じことを考えていたから」です。しかし、広告マーケティング業界(特にオンライン広告)では長年に渡り「個々の顧客にone-to-oneで訴求できることこそが最重要」という考え方が主流となってきていて、近年のパーソナライズド広告や見ようによってはレコメンデーションもその流れに沿って隆盛を誇ってきたアプローチとも言えます。そこに満を持して一石を投じる形になったのが、上記の記事だと言えるでしょう。


ということで、上記の記事を思い出したついでにこの議論について自分なりの意見を書き添えておこうと思います。なお、予めお断りしておきますがこの記事は純然たる個人的な意見の表明であり、特定の企業や組織を代表するものではないので悪しからずご了承ください*1。また、一般にこの手の個人をターゲティングするマーケティングを「ユーザーターゲティング」と呼びますが、必ずしも何かの「ユーザー」とは限らないという実態を鑑みて、この記事では「生活者」という語を充てています。

*1:免責事項

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犬は狼にはなれないが、狼は犬にもなれる

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(Image by qimono from Pixabay)

年月が過ぎるのは早いもので、2021年もあっという間にわずかな日数を残すのみとなってしまいました。ということで、恒例の1年の振り返りとともにちょっとした年末の気付きをポエムにまとめてみようと思います。

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『ディープラーニング 学習する機械』は一人称で語られる壮大な物語にして、「AIの過去・現在・未来」の解説書

11月に入って勤務先のオフィスが本格的に再開されてから、久しぶりに会社のメールルームを覗きに行ったところ、届いていた(つまりご恵贈いただいていた)のがこちらの一冊です。Deep Learningの三開祖の一人にして2018年度のチューリング賞受賞者の一人でもある、ヤン・ルカン御大その人が著した『ディープラーニング 学習する機械』です。


本書は日本語版が出た直後から絶賛する声が聞こえてきていて、興味はあったのですが気を逸した感が否めなかったので、こうしてご恵贈いただけて有難い限りです。講談社サイエンティフィク様、まことに有難うございます。


ということで、早速ですが簡単にレビューしていこうと思います。

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