渋谷駅前で働くデータサイエンティストのブログ

元祖「六本木で働くデータサイエンティスト」です / 道玄坂→銀座→東京→六本木→渋谷駅前

多重共線性のはなし

どうも昨年末にあちこちで多重共線性についての議論がなされていたようなんですが、些事にかまけていた僕はすっかりそのウェーブに乗り損ねてしまっていたのでした。そこで、今年最初の記事では遅ればせながらそのウェーブに乗る形で、また今までに学んだり調べてきたりしてきたことの備忘録も兼ねて、多重共線性についてまとめてみようと思います。

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自己回帰型モデルによる事前学習スキームの限界と、ビジネス実務の場で見える現実と

早いもので、2024年も恒例の年末回顧記事を書く時期になりました。ということで、今回は一年を通じて話題に事欠かなかった生成AIに関する最近の論争と、一方でBtoBのビジネスの現場で感じている現実とを綴ることで、今年の振り返りといたします。

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ビジネス実務で「正しいデータ分析」を行うということ

一般に、ビジネス実務におけるデータ分析というと、経営者や各種ビジネス部門の責任者といったステークホルダーたちが「ビジネス上の意思決定のためのエビデンス」を得る目的で、往々にして社内外のデータ分析の専門家たちに依頼して実施させるものであることが多いかと思います。


そうすると、データ分析業界では太古の昔からの鉄板あるあるネタである「上が〇〇という結果が欲しいと言っているので〇〇という結果になるようにしろ」とか「お客さんが〇〇は経営判断に必要なので分析結果に入れろと言っているから〇〇だけは外さないでくれ」というような、統計学機械学習の「外側」にある事情が分析プロセスに割り込んでくるという事態が、ほぼ常につきまといます。


で、そういった事態にどう対処するかは、僕個人の観測範囲ではデータ分析業界の中でも割と幅広くやり方が分かれるように見えます。「毅然として断る」という人もいれば、「仕事である以上仕方ないので受け入れる」という人もいて、さらにそのスペクトラムまで入れるとデータ分析者の数だけバリエーションがあると言っても過言ではなさそうです。


そこで、ここ数年僕自身がビジネス実務向けのデータ分析(主に統計分析:もっと言えばMMM)を手掛ける中で気づいたことを中心にまとめながら、そういったビジネス実務の現実の中でどのようにして「正しいデータ分析」をやっていくか、そして何故そうするべきかという点について論じてみようと思います。

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