(左:Keras、右:MXnet)
Kaggle Masterの間ではMXnetよりさらに人気なDeep Learningフレームワークというかラッパーが、@fchollet氏の手によるKeras。
結構苦心したのですが、ようやく手元のPython環境で走るようになったので、試してみました。なおKerasの概要と全体像についてはid:aidiaryさんが詳細な解説を書いて下さっているので、そちらの方を是非お読み下さい。
一応こちらでも簡単に解説しておくと、KerasはバックエンドにTensorFlowもしくはTheanoの好きな方を選べば良い、というDeep Learningフレームワークのラッパーです。開発者の@fchollet氏とちょっと個人的にやり取りしたことがあるんですが、彼が語っていたのは「Theanoはもはや煩雑過ぎるし、TensorFlowは使いやすいが計算グラフの理解のところが難しくて万人向けではない」というコメント。「出来るだけ多くの人にDeep Learningに触れてもらいたい」というのがその開発理念だそうです。
ちなみに、彼がTwitterで呟いていたのをチラッとご覧になった方もいるかもしれませんが、Kerasドキュメントの日本語化プロジェクトが目下進行中のようです*1。MXnetが英語以外では中国語ドキュメントのみが整備されていて中国語圏で人気が高いことを鑑みるに、いずれKerasも日本人に最も馴染み深いDeep Learningフレームワークの一つになるかもしれませんね。
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