渋谷駅前で働くデータサイエンティストのブログ

元祖「六本木で働くデータサイエンティスト」です / 道玄坂→銀座→東京→六本木→渋谷駅前

人類未曾有の危機に抗いながら、前を向く

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(Image by cromaconceptovisual from Pixabay)

これは年末恒例のポエムです。故に皆様にとって役に立ったりあまつさえ学術・技術的に価値ある内容などは何ひとつございませんので、予めご了承ください。


今年は何と言っても、COVID-19パンデミック新型コロナウイルス及びその感染症とさらには派生した「コロナ禍」と呼ばれる社会的影響)という人類未曾有の危機が世界中のほぼ全ての話題をさらった1年でした。僕自身にとっても、本業の仕事でも趣味のデータ分析でもコロナと向かい合うことを迫られ続けた1年であったという印象があります。


今回の記事ではそんな今年1年間を振り返りつつ、来年以降 (with / after COVID-19) の展望を徒然なるままに書き散らしてみようかと思います。

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『AI・データ分析プロジェクトのすべて』は駆け出しからベテランまで全てのデータ分析者が読むべき仕事術大全

旧知どころか僕が7年前にこのブログを始めた頃からの友人でもある、てつろーさんこと伊藤徹郎さんからご恵贈いただいたのがこちらの一冊です。執筆陣にはてつろーさんのみならずデータ分析業界の著名人がズラリと並んでおり、これぞ豪華版といったところでしょうか。


執筆陣が豪華なだけあって、内容もまた素晴らしい充実ぶり。今年読んだデータ分析業界の新刊書の中でもトップクラスと言っても過言ではないと思います*1。記事タイトルにも大書しましたが、まさにこれこそが「全てのデータ分析者が読むべき仕事術大全」だと唸らされた次第です。


ということで、早速本書をレビューしてみようと思います。なおコードや数式の殆ど出てこない本なので誤読や誤解釈のようなことはないだろうと思われますが、何かおかしな点があればコメント欄などでご指摘くだされば幸いです。

*1:ちなみに今年3月下旬から勤務先オフィスが閉鎖されているため、オフィスにお送りいただいた献本はいずれも目を通すことすらできていません。恐らく最低でも5冊はあるはずなのですが。。。

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『ウェブ最適化ではじめる機械学習』はモダンなUI/UX改善の枠組みを学ぶ上で至適の一冊

こちらの書籍を著者の飯塚修平さんからご恵贈いただきました*1。テーマとしてはウェブ最適化即ちいわゆるUI/UX改善で、そのアプローチについて包括的にまとめた内容です。ちなみに本書は著者ご自身の修士・博士論文の内容に沿ったもので、いわば大学院での研究の集大成とも言えるものなのだそうです。


と書くと、いかにも「ガッチガチの研究」本に見えるかもしれませんが、引用されている事例などには一般のユーザー・消費者でもある我々にも馴染み深いものが多く、意外と取っ付きやすい内容だなと個人的には感じました。また、A/Bテスト・バンディット・ベイズ最適化とそれぞれ個別に専門書が書かれることが多く、別々に学ぶ羽目になることになりがちなテーマが、ウェブ最適化という実務的な一貫したテーマのもとでまとめられているのも優れた点だと思います。そして、何よりもNumPy / PyMC3によるコード例がふんだんに盛り込まれている点が、優れて実践的だと言えるでしょう。


ということで、一通り読んでみた範囲で簡単に書評を書いてみようと思います。なおいつもながらの話ですが、明らかに誤読や誤解釈が疑われたり、僕自身の勉強不足に由来すると思われる不適切な評がありましたら、コメント欄などでご指摘くださると有難いです。

*1:なお飯塚さんは現在の勤務先の同僚であることを予め申し添えておきます

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