最近の話ですが、以下のようなニュースが話題になっているのを見かけました。
データサイエンス系の学部は文理融合の学びを掲げ、文系の受験生も集めるため、受験科目に「数学」を含まない入試方式を設ける大学も少なくない。河合塾によると、私立大のデータサイエンス系学部・学科における昨春の一般選抜のうち、数学を選ばずに受験できる大学は約半数もあった。
要は「数学不要」のデータサイエンス学部が出てくるようになったというお話で、各種SNSでは論議を呼んでいるようです。界隈によってはほとんど「嘲笑」に近い評が流布していることもあり、少なくともデータサイエンス業界におけるこのニュースの受け止められ方としてはかなり冷ややかだという印象があります。
とは言え、冗談でも何でもなく「全国津々浦々どこに行っても大学の新設データサイエンス学部の広告を見かける」*1というのが既に常態化している昨今では、これに類する話題は今後も続くのではないかと思われます。そこで、今回の記事ではこの話題について僕自身のデータサイエンス業界での経験に基づいてちょっとコメントしてみようと思います。
*1:2年前に越前ガニを食べに行く旅行に出かけた際もその途中のローカル鉄道の車中でデータサイエンス学部の広告を2つも目にしたものです