渋谷駅前で働くデータサイエンティストのブログ

元祖「六本木で働くデータサイエンティスト」です / 道玄坂→銀座→東京→六本木→渋谷駅前

2015-01-01から1年間の記事一覧

「人工知能に対する楽観的な妄想」はいつか来た道

こんな名文が話題になっていたようで。 何をもって知能とするか - murawaki の雑記 非常に面白い文章で、特に以下の下りは痛快だなと感心しながら読んでました。 2006 年頃、「現在の人工知能研究の先には新興宗教にはまる計算機が出てくる」というネタを思…

"Online Chinese Restaurant Process" (Liu et al., KDD 2014) メモランダム

先週のうちのチームの論文輪読会でこの論文を読んだので、その時用いた資料を一部改訂して上げておきます。いつも通り炎上ラーニング大歓迎*1なので、おかしなところがあったらどんどん突っ込んで下さると有難いです。 Online chinese restaurant process - …

UCI機械学習リポジトリのデータ(など)で遊ぶ(2):『レ・ミゼラブル』の人物相関図

第2回にして既にUCIのデータセットではないんですが(笑)、ちょっと自分の練習も兼ねてご紹介。今回はグラフというかネットワークがお題です。ぶっちゃけ僕自身はグラフ理論&ネットワーク分析は全くもって真面目に勉強してないので、炎上ラーニングも兼ね…

本日発売の拙著新刊です

構想1年、満を持しての発売です。 目次 1. データマエショリストとは 2. 前処理の具体的手法 2.1 Excelの場合 2.2 CSVの場合 2.3 MS Accessの場合 2.4 JSONの場合 2.5 メール添付ファイルの場合 3. 前処理のための組織作り 3.1 クライアントとの認識合わせ 3…

交互作用項を入れればロジスティック回帰でも非線形分離可能になることもある

基本的にロジスティック回帰は単純な線形識別関数としての分類器なので、一般には線形分離不可能パターンに対して適用すると全く分類できないという結果に終わります。実際、シンプルXORパターンと複雑XORパターンに対して、ロジスティック回帰で学習させて…

データサイエンティストというかデータ分析職に就くための最低限のスキル要件とは

追記(2017年7月)こちらのスキル要件ですが、2017年版を新たに書きましたので是非そちらをご覧ください。 「データサイエンティストというかデータ分析職に就くためのスキル要件」という話題が某所であったんですが、僕にとって馴染みのあるTokyoR界隈で実…

RでL1 / L2正則化を実践する

L1 / L2正則化と言えば機械学習まわりでは常識で、どんな本を見てもその数式による表現ぐらいは必ず載ってる*1わけですが、そう言えばあまり実務では真面目にL1 / L2正則化入れてないなと思ったのと、Rでやるなら普通どうするんだろう?と思ったので*2、もは…

同じデータセットに対するアプローチの違いから見る「データ分析のステージ」

追記 (2015/02/21) いくつか抜けてるところがあったなぁと思ったので、後から追記や加筆修正してみました。最初のオリジナル版から少し内容が変わっているところがありますがご了承ください。 ちょっと前の記事でこんなネタをやってみたわけですが。 世の中…

Rでデータ分析・統計学・機械学習・データマイニングを学ぶならこの10冊で(2015年2月版)

今週はまともなデータ分析やら統計学やら機械学習やらの記事を書くのが面倒になったので*1、しばらくやってなかったお薦め書籍リストでも書こうかと思います。 今回まとめるリストは、ズバリ「Rでデータサイエンス・統計学・機械学習を学ぶための10冊」。Rと…

UCI機械学習リポジトリのデータで遊ぶ(1):2013年のテニス四大大会match stats

去る2月5日(木)にレバレジーズ様のお招きで渋谷でちょっとしたRハンズオンをやってきました。 手を動かしながら学ぶエンジニアのためのデータサイエンス! from leverages_event この中で利用したのが、UCI Machine Learning Repositoryのオープンデータセ…

Rでベイジアン動的線形モデルを学ぶ(5):説明変数のあるローカル・レベル・モデル

何か月1回しか書かなくなりつつあるこのシリーズですが、中には@berobero11さんのようにツッコミ倒すのを楽しみにして下さっている方もおられるようなので、久しぶりに更新してみます。 もちろん参考文献は以下の2冊 + PDF book。お題はCommandeur本の第5章…

H2OのRパッケージ{h2o}でお手軽にDeep Learningを実践してみる(4):隠れ層の特徴表現を抽出してみたがよく分からなかった話

そういえばMNISTコンペが気が付いたらまた1年延長されたみたいですが。 Description - Digit Recognizer | Kaggle これ以上順位上げるのは面倒で仕方ないのでほっといて、もうちょっと自分の勉強しようかと思います。今気になってるのが、隠れ層における特徴…

「21世紀の相関」HSICの原論文"Measuring Statistical Dependence with Hilbert-Schmidt Norms" (Gretton et al., Algorithmic Learning Theory, 2005)メモランダム

相変わらずうちのチームでは論文輪読会をやってまして、先日僕が担当したのが「21世紀の相関の本命」HSIC (Hilbert-Schmidt Independence Criteria)の原論文たるこいつ↓でした。 Measuring Statistical Dependence with Hilbert-Schmidt Norms (Gretton et a…

Twitterがリリースした時系列異常値検出のためのRパッケージ{AnomalyDetection}を試してみる

もう松の内も明けてしまいましたが、遅ればせながら皆さん明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 で、年明け早々にTwitterエンジニアブログに面白いネタが上がっていたのでした。 Introducing practical and robust anomaly det…