渋谷駅前で働くデータサイエンティストのブログ

元祖「六本木で働くデータサイエンティスト」です / 道玄坂→銀座→東京→六本木→渋谷駅前

AIで皆さんの好みにぴったり合う絶品インドカレーを作る方法をまとめて本にしました

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最近思い出したように趣味の自作インド料理の話題を各所で披露することが多いのですが、完全に趣味が高じた結果としてAIというか機械学習とインド料理を掛け合わせたら面白いことが出来るのではないか?と思い、ついにこの度本まで出すことになりました(笑)。題して『AIでインドカレーを自作しよう』という本です。


必要なものは、本書と、インド料理に必要な食材やスパイス以下各種調味料と、厚手の鍋と、こちらのGitHub repoから入手できるKerasをバックエンドとするpre-trained modelだけ。このモデルは日本に限らずシンガポール・インド・US・UKのカレー好きの人たち多数から集めたデータをもとに構築したものです。これを同じrepoに置いてあるnotebookに従ってインポートしてKerasベースNNを組み、初期値として皆さんの居住国・年齢・身長・体重などのdemograpihic info及びご自身のカレーの味の好みを8要素別にratingした特徴量を与えれば、GANと同じ要領で自動的にベストの皆さん好みのインド料理のレシピを幾つも生成してくれます。


生成されるレシピには、甘みを何でつけるか(炒め玉ねぎor揚げ玉ねぎorカシューナッツペーストorココナッツミルク)、辛みを何でつけるか(カイエンペッパーor青唐辛子orブラックペッパーorホワイトペッパー)、酸味を何でつけるか(トマトorヨーグルトorタマリンド)、さらにはコクをスパイスで追加するか(ヒングなど)、ノンベジかベジか(肉・魚or野菜のみ)、などなど細かいバリエーションがあり、スパイスの選定や配分も大きく変わってきます。


ちなみに、ご自分でKerasでコードを書くのが面倒だという人向けにAutoML Tablesで同様のレシピ生成を行うための手順も全て解説してありますので、コーディングレスでやりたいという方は是非そちらもお読みください。ほぼ同じクオリティのレシピが生成できるかと思います。


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ともあれレシピが生成できたら、後はそれに従って材料を揃えて、決められたスパイス配分通りにカレーを作るだけです。厚手の鍋が2つあるとちょうど良いかと思います。本書には前提知識としての一般的なインドカレーの作り方の解説もふんだんにあるので、そちらを読みながら作ってみてください。


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出来上がりはこんな感じになります! 流石にタール(インド式食器)はこのGANでは生成できませんので、皆さんご自身で通販などでお求めください(笑)。お粗末様でした。


(※エイプリルフールネタです)