(※記事の内容的に随時アップデートが入る可能性があります)
そろそろ新卒の就活戦線が始まる季節になってきましたねー*1。昨今は若い学生さんでもデータサイエンティストという職種に興味のある人も多いようで、僕も前職では何度かデータサイエンティスト志望の学生さんと面談したものです。
ということで、そういうデータサイエンティストを目指そうと考えて就活生の皆さん向けに、手前味噌ですが参考になりそうな記事リスト(ただしこのブログに限らず)を適当にまとめてみました。ブクマなんかしなくて良いので、それぞれの記事を読んでもらえるとうれしいです。
データサイエンティストとは何ぞや?的なところ
実は僕も何度か就活生対象のセミナーとかでしゃべったり質疑を受けたことがあるので、「そもそもデータサイエンティストって何ぞや???」と思ってる就活生が多いということは知ってるつもりです。そういう人たちに贈る記事一覧がこちら。
- 未経験者はどうすればデータサイエンティストになれるか
- 「データサイエンティスト」と一括りにせず、Quantitative Analyst / Engineer / Researcherの3カテゴリに分けよう
- データサイエンティストの要件は「資格」ではなく「人材(像)」本位であるべき
- データサイエンティストは「アルゴリズム実装系」と「アドホック分析系」とに分けた方が良いかも
8月のセミナーで講演した内容も役に立つかもしれません。
基本的には「○○と△△と××が備わっていればデータサイエンティスト」みたいな方程式はないくせに、◇◇して欲しいみたいなデータ分析業務は具体的に絞り込まれて降ってくるものなので、データサイエンティストの人材としての要件は個々の業界and/or現場次第といったところです。
データサイエンティストが身に付けるべきスキルとは?的なところ
上にも書いた通り、ぶっちゃけスキル要件なんて全く決められないんですが(笑)、それでも何となくこの辺できていればいいよねー的なスキルセットは業界の雰囲気的にはあります。ということでこちらの記事をどうぞ。
- Webデータ分析&データサイエンスで役立つ統計学・機械学習系の分析手法10選
- データサイエンティストを目指すに当たって、ぜひ揃えておきたいテキストたちを挙げてみる
- 『データサイエンティスト養成読本』はゼロからデータサイエンティストを目指す人なら絶対に読むべき一冊
3つ目の記事で、大絶賛した本がこちら*2。
データサイエンティスト養成読本 [ビッグデータ時代のビジネスを支えるデータ分析力が身につく! ] (Software Design plus)
- 作者: 佐藤洋行,原田博植,下田倫大,大成弘子,奥野晃裕,中川帝人,橋本武彦,里洋平,和田計也,早川敦士,倉橋一成
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2013/08/08
- メディア: 大型本
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ぶっちゃけ、この本は絶対に買いです。実際に現場で働くデータサイエンティストの人々が書いている本で、非常に説得力があると思います。著者の皆さんはTokyoR / TokyoWebminingと言った勉強会でも常連で活躍されている人たちばかりなので、それらの勉強会に行けば会えますよー。
データサイエンティストになりたければどういう企業に行くべきか?的なところ
僕の記事ではありませんが、この記事ひとつでデータサイエンティスト業界の住み分け状況をほぼ完全に読み解けるのではないかと思います。この辺の状況は多分今でも変わってません。
ちなみにこの記事に沿って言えば、僕も(1)(2)への就職を薦めると思います。(4)は僕の伝聞から言っても論外ですね*3。エンジニアとしてスキルをみっちり身に付けてからというのであれば(3)からでも良いと思います。
もうちょっとはっきり書いてしまえば、「特に新卒は既にデータサイエンティストが働く環境が整備されている企業に行くべき」ってところですかね。理由は簡単で、ちゃんとスキルを学べるor盗み取れるところでないと、ただでさえスキルアップのパスが整備されていないこの業界では立ち往生してしまうからです。その点でも(4)は論外で、(1)(2)がベストです。(3)は本人次第かも。。。
最後に
以前の記事にも書いたように、新卒データサイエンティスト候補を採用して社内で育成しようという企業は増えているようです。この動きは当面続くのではないかと思われますので、データサイエンティストという職種を目指す就活生の皆さんには今がチャンスと思ってトライしてもらえたら嬉しいです。
個人的な予想としては、エンジニアをベースとしたデータサイエンティストの育成が今後はメインになっていくと思ってます*4。なので、「エンジニア兼データサイエンティスト」というキャリアパスが、データサイエンティスト志望の就活生の皆さんには一番妥当ではないかなと。
ところで。ここで言う「就活生」には、新卒博士課程院生も多分含まれます。特にデータサイエンティスト候補としてはむしろ博士の方が有利という部分もあったりするので、民間企業就職を考えている新卒博士の皆さんには是非トライしてもらえると嬉しいです。
そうそう、「データサイエンティスト」という言葉は今後消えるかもしれませんが、「データ分析」の重要性は今後も日本のビジネス界に根付いていくと考えられますので、その辺はご心配なく!(笑) でも潰しは利いた方が良いと思うので、エンジニアを兼ねるという方向性が一番無難かも。。。