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六本木で働くデータサイエンティストのブログ

元祖「銀座で働くデータサイエンティスト」です / 道玄坂→銀座→東京→六本木

Googleトレンドに見る「データ分析関連キーワード」の栄枯盛衰

最近Googleトレンドを用いて"Statisticians died, as data scientists rise"みたいなひどいことを言っている記事をAnalytic Bridgeで見かけたので、同じようなことを日本語でもやってみようと思ったのでした。


これに倣っても良かったんですが、日米で色々と状況が違う*1上に同じキーワードでは面白くないので、色々変えて試してみました。


データ分析「分野」キーワード


まず「分野」で比べてみました。「統計学」「機械学習」「データマイニング」「データ分析」「ビッグデータ」の5つです。2004年1月~2013年8月で比べてみると、


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統計学」が右肩下がりの後、再上昇。「ビッグデータ」はうなぎ上り。ここまではこのスケールでもすぐ見て分かるかと思います。そこで期間をしぼって拡大してみると、


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統計学」「ビッグデータ」がほぼ同じ勢いで右肩上がりで(再)上昇していますね。「データ分析」も横這いより気持ちやや上昇傾向という感じです。一方、割と重要なキーワードと思われる「機械学習」「データマイニング」は完全に伸び悩んで横這いです。


これだけで何かを言うのはもちろん早合点だと思いますが、何だかんだで「統計学」がまず再注目され、「ビッグデータ」というバズワードのもとで一気にセットで注目を集めるようになったのかなと思います。やっぱり↓この本が大きいのかもですね。


統計学が最強の学問である

統計学が最強の学問である


これに対して、「機械学習」「データマイニング」が伸び悩んでいるのはちょっと意外でした。穿った見方をすると「世間の人々は統計学には興味はあるけど機械学習データマイニングには関心がない」のかもしれません。


もしかして『機械学習は最強のデータ分析手法である』とかいう本を出せば、勢いを盛り返せるかも?(笑)


データ分析「人材」キーワード


こちらはズバリ職種名を入れると何だかアンバランスなので、求人広告に出てくる「データサイエンティスト」「アナリティクス」「ビッグデータ」「データマイニング」の4つにしてみました。すると、


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「アナリティクス」が安定的にずっと右肩上がりで伸びてるんですよね。そして「ビッグデータ」「データサイエンティスト」のここ2年ぐらいでの大ブレイク。これに対して、既に上で見た通り「データマイニング」の伸び悩みぶりが目に付きます。


ついでなので、「データサイエンティスト」の伸び加減を分かりやすく描いてみました。


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本当に2012年から突然増え始めて、今年の春頃からものすごい大ブレイクを果たしているのが見て取れます。まさにバズワードですね(笑)。


個人的には、想像以上に「アナリティクス」が人気だったのが印象的でした。もしかしたら、「データサイエンティスト」よりは実際のビジネスに近くて社会人には敷居が低い*2とか、webサービスの増加でとにかくGoogle Analyticsなどのツールを使って分析すべしというムーブメントがあるとか、そういう部分もあるのかもですね。


もちろん「データサイエンティスト」の伸び具合はあまりにも急峻過ぎて、theバズワードな気がします。そう言えばTwitterで「データサイエンティストとノマドはバズワードとして似ている」みたいなことを言っている人がいたので、比べてみました。


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確かに、「ノマド」は急激に伸びた後、急激に落ち込んでブームが去ってしまった感があります*3この最初の「ノマド」の伸び方は、「データサイエンティスト」の伸び方にそっくりです。「データサイエンティスト」も、同じようにこの後短期間で急激に落ち込んでブームが去ってしまうんですかね?


・・・ということで、Googleトレンドは定点観測的にやっていこうかなぁと思った次第です。でも次いつやればいいんだろう?w

*1:例えば日本では「統計家」という言葉はほとんど使われていない

*2:一応極端な専門知識はなくてもきちんとしたビジネスパーソンなら十分務まるというのがコンセプトですので

*3:実際にノマドワーカーの「旬」は過ぎたと思います