渋谷駅前で働くデータサイエンティストのブログ

元祖「六本木で働くデータサイエンティスト」です / 道玄坂→銀座→東京→六本木→渋谷駅前

シンガポール訪問記(1年半ぐらいぶり6回目)

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私事ですが、最近デルタ航空以外にも乗るようになった嫁さんが「ワンワールド系列でマイル修行をしたい」というので様々な事情*1で最近激安になっているキャセイパシフィック航空で香港まで行って、そこからどこかに乗り継いで簡単な海外旅行でもしてこようかという話になり*2、なら1/10-13の日程でシンガポールに行こうということになったのでした*3


ということで、単なる訪問記&写真集として適当な記事を一本書いておくことにします。ちなみに僕にとってはシンガポールはこれで6回目。どんだけシンガポール好きなんだという話ですが、その辺の経緯は以前の回顧録記事に散々書いてありますのでそちらをお読みください(笑)。

*1:その時は新型コロナウイルスはまだ話題にもなっておらず、むしろ香港の騒乱の方が影響していた感じ。いずれにせよ乗客数激減で客を呼び戻すために超大幅(ひどいと半額以下になるくらい)値下げしていた

*2:なので嫁さんがフライト代を持ち、僕がホテル代と残りの飲食含めた現地滞在費を持つということに

*3:実は上海に行こうという話もあったのですが、羽田から香港を経由すると「経路が鋭角になる」ので「せめて鈍角にしようよ」ということで行き慣れたシンガポールに決めたのでした

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『効果検証入門』はマーケティング実験&分析に関わる全ての人にお薦めの統計的因果推論の入門書

このブログを普段からお読みになっている皆さんはご存知かと思いますが、僕は割と口を酸っぱくして「マーケティングに携わるならきちんと実験して効果検証せよ、その介入がピュアな施策だろうと機械学習システムによるものだろうと変わらない」ということを折々に触れ言い続けています。


一方で、その効果検証の方法については純粋なRCT(ランダム化比較対照試験)でない限りは往々にして統計的因果推論が必要とされることが多く、その辺のマーケティングの現場で行われている「実験」と称するものを見ていると「それどう見ても交絡まみれやん」と言いたくなるケースが珍しくない、というのが現状のように見受けられます。しかし実務を意識した統計的因果推論の解説書はほぼ皆無に近い状態で、今年の恒例推薦書籍リスト記事を書きながら「相変わらず良い本がないなぁ」と思っていたのでした。


効果検証入門〜正しい比較のための因果推論/計量経済学の基礎

効果検証入門〜正しい比較のための因果推論/計量経済学の基礎

ところが、前々職時代の後輩の安井君が株式会社ホクソエムと組んで素晴らしい本を上梓したと知って「これは逃せない」と慌てて購入。読んでみたら実際に期待に違わず素晴らしい内容だったので、推薦書籍リスト記事を出す前にサクッとレビューしてみようと思います。ちなみに、同時にうちのチームの若い人たちにも読むよう薦めたので、少しは売り上げに貢献したかもしれません(笑)。

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Fashion-MNIST: 簡単になり過ぎたMNISTに代わる初心者向け画像認識ベンチマーク

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(MNIST database - Wikipedia)

僕は画像認識分野は門外漢なのですが、ここ最近初心者向けにCNNのトレーニングを行うことを企画していて、その目的に適した画像認識のオープンデータセットを探していたのでした。


というと誰しも思いつくのがMNISTではないかと思うのですが、Kaggleのベンチマークにも出ているように、実はMNISTはチューニングなしのデフォルトのランダムフォレストで回しても97%以上のACCが出てしまいます。そしてちょっとチューニングしたCNNなら99.7%を叩き出せてしまう上に、そういったノウハウがネットのあちこちにHello World並みのイージーハウツーコンテンツとして溢れ返っていて、初心者向け教材という意味では全く参考になりません。そこで、ちょっとサーベイして探してみることにしました。

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