渋谷駅前で働くデータサイエンティストのブログ

元祖「六本木で働くデータサイエンティスト」です / 道玄坂→銀座→東京→六本木→渋谷駅前

マウイ島に行ってきました

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今年も早めの夏休みということで、7/11-17の日程でマウイ島に行ってきたのでした。しかも今回の旅行は一切ワイキキなど他の島のリゾートには寄らず、全日程マウイ島のみ*1。何故マウイ島?と色々な人に聞かれたんですが、8年前にハワイ島西岸のマウナ・ラニに行った際に海の向こう側に見えていたマウイ島を見て「一度行ってみようかな」と思ったことがあった、というのがありまして。


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そんなわけで、自分の旅の記録と次にまた行く時の備忘録も兼ねてマウイ島旅行記を書いておこうと思います。ちなみに何度も書いているようにこういう旅行記はこのブログの本題ではなく、また我が家は特にマウイ島の常連とか地元民とか住民に縁者がいるとかいうわけではありませんので、間違っている情報などあればどしどしご指摘くださいm(_ _)m

マウイ島への行き方


オアフ島やハワイ島とは異なり、マウイ島へは日本からの直行便はありません*2。原則としてホノルルで乗り換える必要があります。ホノルルからはハワイアン航空が1時間に1本ぐらいのペースでマウイ島のカフルイ空港に向かう便を飛ばしているので、そのいずれかに乗り換えることになります。


大抵の場合はホノルルの国際線ターミナルからハワイアン航空のハブであるインターアイランドターミナルに移動してそこで乗り換えることになるかと思いますが、そうすると乗り継ぎまでの暇つぶしに困ることがあるかもしれません*3。何だかんだで各エアラインのラウンジは国際線ターミナル内にしかなく、インターアイランドターミナルからは遠いからです。またインターアイランドターミナルは最低限のショップと飲食店があるだけで、暇をつぶすには結構つらいものがあります。


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なのですが、Priority Passをお持ちの方はハワイアン航空のラウンジの一つであるPlumeria Loungeを利用することができます*4。エアラインラウンジほど立派なサービスはありませんが、無料の高速Wi-Fiと飲み物と缶ビール、それにスープとサンドイッチとサラダなどが置いてあります。我々が行った時間帯は少なくとも空いていたので、Priority Passをお持ちの方は是非どうぞ。


マウイ島ハワイ諸島の中でもいい感じにローカルな島


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今回マウイ島全泊という日程にした理由のひとつが「とにかく都会の喧騒を離れてのんびりしたい」というものだったんですが、マウイ島はその要件を完璧に満たす、実に素晴らしいところでした。今回の旅を通じて、「またもう一度行きたいところ」のひとつに間違いなくマウイ島が加わったと思います。


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何と言っても、まず人が少ない。人口は14万人しかおらず、島の中でも都市部と言えるのは空港のあるカフルイ周辺だけ。かつてハワイ王朝の古都だった西海岸のラハイナの辺りは高級ブティックや人気レストランやアウトレット・モールもあるとは言え、街としての佇まいは僕が大好きなBS-TBSの番組「アメリカの町」に出てきそうな感じで、ローカル感満点の雰囲気です。もちろん観光客が集中するエリアはそれ相応に喧騒があるものの、そこを離れてしまえば波や風の音しか聞こえてこないところばかり。


次に、人が少ないせいもあるのでしょうが、あえて手を入れていない自然の情景がそこかしこに広がっているところも素晴らしかったです。カフルイからカアナパリまでの幹線道路沿いの海岸には自然のままのビーチが散在しており、一方で山側を望めば北東貿易風が湧き上がらせた雲が谷間を埋める壮大な風景が広がっていて、それだけでも見所満載です。また島全体で光害を減らす運動をしているということもあり*5、夜になれば大体どこでも満点の星空を拝めるという素晴らしいロケーション。海側を望めば、目の前に太平洋とラナイ島とモロカイ島が横たわる最高の眺望。これだけでもうお腹いっぱいという感じです。



もう一つ。到着時に代理店の人からも説明があったんですが、とにかく日本人が少ない。マウイ島に来る観光客の大半が米本土とカナダからの客ばかりで、日本人観光客が占める割合はわずか2%なんだそうです。なのでワイキキのようなジャパナイズされた雰囲気は殆どなく*6、割と徹底的に米本土からの客向けのものばかりという印象でした。個人的には過去3回ワイキキに行って3回とも「ここは日本の48番目の都道府県だ」という感想を抱いたもので、その点からもマウイ島は良いところでした(笑)。


そんなローカル感が溢れる素朴で静かなリゾートゆえ、御用達にする著名人やセレブも多いそうです。後述するツアー会社の社長さんから伺った限りでは、超の字がつくビッグネームもちらほら。。。一流を知り尽くした人々からも愛される、それがマウイのようです。


ラハイナやカアナパリなど西岸はカフルイなど島中央部に比べると晴天に恵まれる


他のハワイ諸島の島同様に、マウイ島も北東貿易風が1年を通して吹き付ける島です。故に、比較の問題でいうと島の東側はハレアカラなどの山間部に湿った空気が当たって雲が湧くせいで雨が多く、西側は雨が降った後の空気が降りてくるので晴天に恵まれるということになります。


ということで、ラハイナやカアナパリなど西岸のリゾート地区は基本的にはずっと晴天です。我々が滞在していた間も雨が降ったのは4日目の昼頃にお天気雨が降った程度で、その他には一度も雨は降りませんでした。ただ、8年前に行ったハワイ島西岸が雲ひとつない快晴続きだったのに比べると少し雲は多いイメージかなと。おそらくハレアカラが3055mとマウナ・ケアやマウナ・ロアに比べると標高が低く、ある程度は山頂から上の雲を通してしまうということもあるのかもしれません(後述)。


カアナパリのリゾートに泊まるならシャトルをフル活用すべき


カアナパリにはウェスティンシェラトン・ハイアットなどの高級ホテルチェーンが並んでいることもあり、リゾート内を巡回するルートとラハイナまで往復するルートの2系統の無料シャトルバスが運行しています。基本的には1時間に1本程度とのんびりした運行ペースですが、カアナパリとラハイナの間は結構距離がありタクシーで行くと普通にチップ込みで20ドルぐらいかかるので*7シャトルで間に合う場合はシャトルに乗った方がお得です。ホテルのルームキーを見せれば乗ることができます。


カアナパリのシェラトン・マウイ・スパ&リゾートについて



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我々が宿泊したのは、カアナパリの北の方に位置するシェラトン・マウイ・スパ&リゾートです。Black Rockというシュノーケリング・ダイビングスポットを擁する大型リゾートホテルで、岬に面したオーシャンフロントの部屋からは冬場だと回遊するザトウクジラを見ることも出来るのだとか。


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で、日本の代理店からそのオーシャンフロントの部屋を手配して*8、行ってみた結果がこちら。パノラマ写真を撮ってみたんですが、本当にこんな感じです。1階の部屋なので、目の前の庭に直接出ることができて、そこから大海原とラナイ島とモロカイ島が横たわる壮大な景色を存分に楽しむことが出来ます。


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面白いことに、この部屋の前の庭に何故かネコがやってきたのでした。耳が欠いてあるのを見るに避妊手術もしてあるいわゆる「地域ネコ」なんでしょうが、非常に人懐っこくて黒ネコの方は触り放題でした(笑)。


ただし、この部屋はシェラトン全体の中で言うと端っこに当たる場所にあり、実はフロントからだと歩いていくだけで10分近くかかります。というのも、ホテル全体がBlack Rockの先の岬に向かっていくように細長く出来ている上に、さらに岬の高台に沿って這うように複数の棟が建てられているので、結果として延々とホテルの異なる棟を伝いながら向かうしかないからです。実際、泊まった部屋に向かう際は分かりにくいと思いますが「3Fのフロントから歩いて行ってメイン棟の一番奥のエレベーターに乗る→8Fに上がって岬の高台の上の手前の棟に出て一番奥のエレベーターに乗る→3Fに降りて渡り廊下を伝ってさらに岬の高台の一番奥の棟に向かう→そのまた一番奥の3Fのエレベーターに向かう→1Fに降りる」という手順を踏まねばならず、ちょっと大変でした。


また、ホテル自体の設備も後述するWhalers Villageがあることもあり、この規模のリゾートホテルとしては若干手薄な印象があります。ホテル内のレストランは建物内に2軒*9と建物外に2軒*10しかなく、スターバックスもあるんですが何故か異様に営業時間が短く*11売店ではアルコールを販売していません。ホテル内で色々楽しもうとすると制約が多いという点に注意が必要でした。


加えて後述するように、プールやビーチサイドの施設もキャパシティにあまり余裕がなく、ホテル外からの客が殺到するとすぐに飽和してしまうという問題点があります。この辺は昨年訪れたアウラニ・ディズニーに比べると劣るかなぁと。。。ということで、リゾートとしての完成度を求めるのは酷かもしれません。まずはその優れた立地に由来する素晴らしい自然と景色を楽しむことを考えた方が良いのかなと。


レンタカーに乗るなら事前に日本から予約しておくこと


マウイ島はあまり公共交通機関が充実していないと聞いていたのでレンタカーを借りようかと思ってペーパードライバーのくせにわざわざ国際免許証まで用意しておいたんですが*12シェラトンのレンタカーの営業所に行ってみたら「予約でいっぱいなんですよ、今日も明日もその先も」とにべもなく断られましたorz それでもどこか近隣にないかと旅行代理店のマウイ島営業所に依頼して探してもらったものの、どこもレンタカーの在庫が出払っていて1台もないという結果でした。


後になって分かったんですが、そもそも米本土やカナダからの客が多い都合もあって特に家族連れの大半がレンタカーを予約で押さえてしまうんですね*13。なので、当日にふらっと飛び入りで借りるというのは今回のような真夏の繁忙期では難しいようです。。。ということで、適当に「マウイ島 レンタカー」とかでググると色々な業者のサービスが出てきますので、そちらで予約しましょう。


Maui Busは行き先をドライバーに必ず確認すべき


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上記のようにレンタカーを借りそびれてしまったので、Maui Ocean Centerに行く時に地元のバスであるMaui Busを使ったのですが、これがなかなかの曲者。まず、全区間2ドル均一先払いなのですがドライバーが現金を持っていないのでお釣りが出ません。予め1ドル札以下に崩しておく必要があります。


そしてもう一つはOcean Centerの停留所特有の問題なんですが、交通規制の都合上同じ向きの停留所に対して違う行き先のバスがやってきてしまう上に、バスの電光掲示板が紛らわしい*14ので、同じ路線番号のバスが来ても反対に向かってしまう可能性があります。というか、実際にやらかしましたorz おかげさまで20番ルートでラハイナに帰る予定が思いっきりカフルイの中心地にまで行ってしまいましたとさ。。。


カアナパリ・リゾートに滞在する場合はラハイナまではシャトルで行けるので問題ないのですが、ラハイナから20番ルート(カフルイ方面)のバスに乗る際は乗り場に注意。The Wharf Cinema Centerといういい感じにローカルで寂れた映画館つきの建物があって、そこの1階の停留所から出ます。が、何も目印がないので要注意。目の前の一方通行の道路進行方向に向かって奥側が20番ルート、手前側が28番ルート(カアナパリ・カパルア方面)の停留所になっています。これは掃除のおじさんが教えてくれました。余談ですが、Maui Busもシャトルも昇降口が1ヶ所しかないので降りる客を待ってから乗ることになるのでそこだけご注意を。


そうそう、Ocean Centerそのものは思ったよりもちゃんとした水族館で結構楽しめました。ただし「イルカやシャチのショーを行うべきではない」運動に賛同しているため、それらを含めた動物のショーなどは一切なく、割とアカデミックな雰囲気の展示が多いのかなという印象でした。個人的には、一番の見どころはウミガメのプールかと。保護されたウミガメを飼育していて、大きくなったら定期的に沖合で放流しているそうです。


ハレアカラに登るなら日本人向けツアー会社を利用するのも一手


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マウイ島はローカル感溢れる島であるが故に(?)観光スポットもそれほど多くはないのですが、その数少ない観光スポットの中でも筆頭に挙がるのがおそらくハレアカラだと思います。標高3055mと富士山より低い山ですが、ハワイ島のマウナ・ケアとは異なり山頂まで舗装された道路が伸びている*15ので、観光客でも割と容易に山頂まで登ることができます。高い山の観光というとサンライズやサンセット、はたまた星空観望などが定番なわけですが、これもレンタカーで気軽に見に行けるというわけです。


ところが、3055mと富士山より低いといえどもハレアカラは吹き付ける北東貿易風のため雲の多い山で、2000mを越す辺りから雲に覆われていることが多いようです。なので、サンライズやサンセットを見に行くような周囲が暗い時間帯に、雲(=濃霧)で視界がきかない中を、慣れないレンタカーと道の分かっていない素人運転で上がっていくというのは大変だと思われます。実際、雲に囲まれた辺りの高度で怖くなって引き返してしまう観光客は多いのだとか。



ということもあり、我々は日本の代理店を通してマウイオールスターズさんのツアーに参加しました。やはりツアー会社主催のツアーの方が道も詳しければその他色々至れり尽くせりなので便利だと思います。こちらのツアー会社では社長さん自らもガイドをされているということで、色々面白い話を聞かせていただきながらの大変楽しいツアーでした。肝心のサンセットは厚い雲に阻まれて、グリーンフラッシュが見えるほどの絶景!とはいきませんでしたが*16、それでも壮大な夕陽は拝めましたし、その後の星空観望も存分に楽しめました。かつて天文少年だった頃に中高の部活で見て以来の、木星土星の姿もツアー会社持ち込みの望遠鏡で見ることが出来ました。


伺った話によれば、マウイオールスターズさんは日本人観光客向けでは唯一のハレアカラでのサンライズ・サンセット・星空観望ツアーの許認可をハワイ州から受けた業者なんですが、州の規定で週に11人しか山頂に連れて行けないのだとか。故に結構予約困難だとは旅行代理店の弁。それでもマウイに来たからには登る価値のあるところですので、ハレアカラに登ってみたいという方は是非マウイオールスターズさんに頼まれてみてください。


ビーチサイドで使うパラソルやカバナは事前に予約しておいた方が無難


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7月のマウイは北回帰線より南にあるが故にとにかく日差しが非常にキツいので、ビーチサイドやプールで遊ぶ際にはパラソルやカバナが必須です。なのですが、先述したようにシェラトンではあまり数がない上に宿泊客からの予約で押さえられてしまっているケースが多いようです。我々も4日目は借りられたのですが、5日目は「予約でいっぱい」ということで無理でした。もっとも見た感じでは予約されているもののno show(無断キャンセル)が多かったようですが。。。というわけで、カバナは事前に予約するのが吉です。


マウイのビーチは外海に面しているので泳ぐ際は要注意


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マウイ島のビーチの中にはところどころ遠浅のところもあるようですが、シェラトンのビーチはちょっと沖に向かっただけで割合すぐに結構深くなります。しかもワイキキやコオリナのビーチとは異なり、防波堤や消波ブロックがついているわけでもないので、普通に外海の波がドーンと押し寄せてきます*17。おまけにビーチは実はpublicなので、特に監視員やライフセーバーなどは常駐していません。海に入って泳ぐ際は自己責任ということで。


カアナパリ・リゾートに滞在するならWhalers Villageで買い物や食事を


Whalers Villageはカアナパリ・リゾート内にあるショッピングモールで、イメージとしては大体ワイキキのInternational Marketplaceと同じ雰囲気です。それなりの数のブランドショップやレストランが揃っています。ABCストアもあって23時まで開いているので、何か夜に必要なものがあったらカアナパリ・リゾートに滞在している人はこちらを利用すると良いと思います。


他所のショッピングモールと似たような感じと表現した通りでそれほど特徴のあるところではないんですが(笑)、あえて言えば海沿いのレストランはどこも生演奏つきなので割と雰囲気は良いと思います(レストランの詳細は後述)。またアパレルショップの中には日本だとあまり展開していないところもあったりするので、興味のある方は色々ご覧になってみると良いかなと。なおこのショッピングモールの名前の由来は、かつてこの地域が捕鯨の拠点になっていたためだそうです。


ラハイナの街歩きは3時間もあれば十分とのこと


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ハワイ王朝の古都ラハイナはマウイの西側では一番の繁華街にして上記のように無料シャトルも出ているので、カアナパリ・リゾートに滞在する場合は何度も訪れることになるかと思います。マウイオールスターズの社長さんによれば「高いところだと1軒の家賃が月150万円にもなる店もある」のだそうで、日本人に馴染みのある表現をすれば「マウイ島の銀座」なのだとか。


と言っても、実際のラハイナは先述したように「アメリカの町」感が満載のローカルな商店街で、それほど大きい街ではありません。Google Mapsで見ると目抜き通りであるFront St.を端から端まで歩いても15分ほど(0.8マイル=1.3kmぐらい)しかかかりませんし、映画『フォレスト・ガンプ』の記念セットなど観光スポットもあるにはあるもののそれほど多くもないので、ちょっと歩けば大体のところは回れてしまいます。社長さんは「3時間もあれば十分」と仰っていました。


街全体としてはローカル感満載なんですが、先述のように著名人やセレブにも愛されるマウイの繁華街だけあってお店の雰囲気は結構お洒落なところが多いです。レストランも割に品のある*18ところが多く、ハワイアン・ポリネシアンジュエリーを扱う店は特に多いです。またちょっと面白いのが美容院がやたら多いこと。南国のストリートっぽくなくファッショナブルなゾーンがところどころにあるのが面白かったです。他にも画廊が多いのも印象的でした。


中でも社長さんからお話を伺って面白かったのが、Martin Lawrence Galleries。こんなローカルな商店街のど真ん中に、何故か本物のピカソシャガールやウォーホルなど高級絵画を売っている画廊があります。そういう本物のピカソの絵なんかを店の中でしげしげと眺めようものなら店主がやってきて「お客さんこちらの絵は大変お勧めですよ、今なら頭金3000万円からでお譲りできます」みたいなことを言われるのだそうです(笑)。


アウトレットはガラガラで激安なので是非行くべき、というか行ってあげて下さい


https://www.outletsofmaui.com/

今回のマウイで嫁さんが目当ての一つにしていたのがここ、The Outlets of Maui。もう見たまんまで、ブランドショップが並んだアウトレットモールです。詳しくはリンク先の公式サイトをご覧いただきたいのですが、アウトレットに店を出すことの多い有名ブランドは大体一通り揃っています。


というところまでは良いのですが、行ってみると分かりますが本当に客が少ない。ガラガラという領域を通り越して、我々以外に客がいない店ばっかり。それを反映してか、そもそもアウトレットで元の値札自体が既に大幅に安くなっているにもかかわらず、さらに60%オフとか70%オフとかいう表示がついていて、その上さらにキャッシャーで15%オフにしてくれるとかいう見たことも聞いたこともないような凄まじい激安アウトレットになっています(汗)。


ちなみに参考までに書いておくと、COACHで嫁さんが買った肩からかけられるストーンが散りばめられたタイプのバッグは、日本で買うと7万円近くしますがご当地では$137。というか、これもセールになっているものに対してさらに入店時に貰った「全品50%オフ」みたいなカードを使った結果です(白目)。これで商売成立するんだろうか。。。そう言えばそのCOACHの店にラハイナで1人だけ出くわした日本人の店員さんがいて、日本人の客が少ないので日本語を話せる自分の出番が全然ないみたいなことをお話されていました。。。


ということで、皆様マウイに行かれた際はぜひアウトレットに寄ってあげて、何か買ってあげてください。さもないと多分潰れます。。。


マウイ島グルメリポート


今回の旅行では、朝食は全て買ってきたもので済ませ、昼食も買ったものかOcean Centerのレストランかビーチサイドのホットドッグのいずれかで、夕食も5回のうちWhalers Villageで2回・ラハイナで1回・ホテルで1回・ツアーで1回(お弁当)という感じの内訳で、マウイのグルメという点では実はあまり色々試したわけではありません。なので、まずレストランでのディナー4回とランチ1回を挙げた上で、おまけで例の社長さんから伺ったお話を書いておきます。

Rock Salt

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1日目の夕食はホテル内のRock Saltにて。ホテル内レストランのくせにいつもガラガラでした(笑)。でも味はなかなかで、特にリブアイステーキは逸品でした。ただ、ここは生ビール(draft)を1本も置いてないので要注意。

Leilani's

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2日目の夕食はWhalers VillageのLeilani'sにて。ハワイ料理の店ですが、シーフードに強いようです。ご覧のようにシーフドプラッターとシーフードチャウダーを頼みましたが、いずれもなかなかの美味。なおここは生ビールのリストが非常に充実しているので、頼む価値あり。

Lahaina Grill


3日目の夕食はツアーのお弁当だったので割愛。で、4日目に行ったのがLahaina Grill。ここはTripAdvisorの「USトップ25レストラン」に2014-17年の4年連続で選ばれているというマウイ随一の名店です。
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ここは本当に凄い店で、まずドレスコードがあるので他のお客さんも皆さん結構決まった格好してました。我々も最低限のマナーということで、嫁さんはアロハワンピース、僕はアロハにチノパンと革靴という出で立ちをしていくことに。


料理に関して言えば、マウイオニオンスープとメインのラム肉・サーモンが素晴らしかったです。スープはマウイオニオンの旨味をたっぷり閉じ込めた熱々の出来で、五臓六腑に染み渡る味。そしてラムは、ラムとは思えないほどの柔らかさとマウイオニオンベースのソースとのハーモニーが織り成す美味で、嫁さん曰く「これまでに食べた全てのラムの中で最も美味しい」とのことで僕も完全に同意見でした。サーモンも肉厚の大ぶりなステーキ仕立てなのにふんわりと柔らかく火が通っていて、やはりマウイオニオンベースのソースと絡めると絶品。それに加えて、ウェイターの方々のサービスも非常に行き届いていて、申し分なかったです。


また、マウイ随一のフレンチだけあってワインリストも充実していて、グラスワインのリストだけでもかなりのボリュームがあります。ボトルのリストになるともう青天井という感じで、その気になれば幾らでも豪遊できると思います。ただし高級店ゆえ、料理もさることながらワインも他のお店の2倍ぐらいのお値段になるので、そこだけご注意を。


そんな名店だけに、いつも混み合っているようで我々が行った時も店の外に行列が出来ていました。一応、ウェイティングバーでしばらく待ってからテーブルに案内してもらうということも出来ますが、OpenTableでオンライン予約ができるので事前に予約していくことをお勧めします。


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店の奥の廊下に誇らしく掲げられた数々の受賞・表彰のプレートたち。さすがは名店です。

Monkeypod Kitchen

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5日目の夕食はWhalers VillageのMonkeypod Kitchenにて。ここもハワイ料理がメインですが、Leilani'sとは違って創作料理系が多い印象でした。写真はハワイアンバーガーと創作餃子ですが、どちらもなかなか楽しめました。ここも生ビールのリストが充実している上に、Leilani'sより少しワインリストがリッチなので、飲む方も色々楽しめるかと思います。我々が行った時は生演奏のバンドがいました。

Seascape Restaurant & Bar

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ところで2日目の昼にMaui Ocean Centerに行ったんですが、そこでお昼を食べたのが園内レストランのSeascape Restaurant & Bar。これがたかが園内レストランとは決して馬鹿にできないなかなか良いところで、TripAdvisorでもお勧めに出てくるレストランだったりします。写真はマウイスタイルバーガーとフィッシュ&チップスなんですが、USで食べられるものとしてはどちらもかなり上位に来る美味しさでした。

その他

サラッと流してしまいましたが、シェラトンのプールのそばにあるホットドッグ屋Hank's Haute Dogsオアフ島の人気店の姉妹店なんだそうで、2回食べましたが確かに美味かったです。ポルトガルソーセージを使ったハワイアン・ドッグが人気らしいですが、個人的にはAndouilleがマウイオニオンと思しきソースが濃厚で好みでした。


他にも上記のマウイオールスターズの社長さんがハレアカラ山に向かう道中でラハイナを通り過ぎながら色々お話されてましたが、基本的には「空いているレストランは不味い」だそうです(笑)。「2階まであるレストランなのに上まで人が入っている様子がない」みたいなところは避けるべき、とのお話でした。



その社長さんが「マウイでルアウ(フラダンス・ショー)を楽しむなら絶対にここがいいですよ」と絶賛していたのがこちらのOld Lahaina Luau。ハワイ諸島でもトップクラスのクオリティのルアウを見せてくれるとのことで、何でも予約は2ヶ月待ちなんだとか。あとは、ワイキキにも数店舗あるCheeseburger Restaurant系列のCheeseburger in Paradise(Front St.沿い)とか、高級ステーキ店チェーンとして著名なRuth's Chris(アウトレットモール内)とかがお勧めとのことでした。


変わり種では、嫁さんの会社の同僚の人が教えてくれたThe Wharf Cinema Center内のタイ料理のお店、Tiki Tiki Thai Cuisine 2が美味いらしいとのこと。今回は残念ながら機会に恵まれませんでしたが、次行く際は試してみようかなと。


地元の雰囲気を味わいたければカフルイに行くのもありらしい


カアナパリ・ラハイナ界隈に滞在してしまうとカフルイは空港で乗り降りする以外には用のないところなのですが、今回の旅行では逆方向のバスに乗ったりハレアカラツアーで通りがかったりしたので2回カフルイの街を訪れる機会がありまして。


例の社長さんによれば、基本的にはマウイ島の人口の多くが行政・ビジネスの中心地であるカフルイに集中していて、本当にローカルな地元の雰囲気はカフルイの方が味わえるという話でした。Maui Busの20番ルートの終点であるQueen Ka'ahumaru Centerはかなり大きなショッピングモールで、そこでも買い物は楽しめるという話を上記のCOACHの店員さんから聞きました。


雨季だが冬のホエールウォッチングシーズンに行くという手もあり



マウイ地元の紹介サイトが選ぶ「マウイでやるべき50のこと」の筆頭に挙がっているのが、ホエールウォッチング。Ocean Centerでも説明がありましたが、冬になるとザトウクジラの大群がマウイ島近海に押し寄せるそうで、それを目当てにした観光客も多いのだそうです。


もちろんカフルイからラハイナに向かう海沿いの道からもよくクジラが見えるそうですが、旅行代理店やホテルの人から聞いた話では我々が泊まったシェラトンの部屋からは直接クジラがジャンプする様子が見られるのだとか。マウイ島に限らずハワイでは冬は雨季なのですが、クジラをホテルの部屋から眺めるという贅沢をしに行くためだけに冬にまた行ってみるのもアリかな?と思いましたとさ(笑)。


島中央南部のワイレアのリゾートも良いらしい


Home | Wailea Resort Association

ハレアカラツアーに参加した他のお客さんの中には、マウイ中央南部のワイレアのリゾートに泊まっている人もいたようでした。こちらの方は必ずしも好天に恵まれ続けるわけではないものの、リゾートとしての整備度合いはカアナパリよりも充実しているようで、こちらはこちらでかなり人気があるみたいです。


その他


そもそもマウイ島は先述のようにその素晴らしさに惚れ込んだ多くの著名人やセレブ御用達のリゾートでもあるわけですが、そういう人々に人気なのがマウイ島東岸はハナにある旧Hotel Hana Maui、現Travaasa Hana Mauiとのこと。いつかまたマウイ島を再訪する時は、そこを目指すのもありかなぁと。


ところで。今回の旅行でお世話になり、この記事でも何度となくご登場いただいたマウイオールスターズの社長さん。実は、以前は音楽業界で働いていて何とサザンオールスターズの付き人をされていたこともあるのだとか。マウイ島のことやハレアカラのことだけでなくご自身の波瀾万丈の人生についても伺えて、大変お話の面白いお方でした。こういう人との出会いも含めて何もかもが印象的な島、それがマウイなのでしょう。本当に素晴らしい旅でした。


余談


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今回は嫁さんがデルタ航空のゴールドメダリオンに加入したということで、行きの成田と帰りのホノルルは便乗してSky Clubでゆっくりさせてもらいました。写真は成田の方です。


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出発の朝にシェラトンのロビーで撮った一枚。この日は05:45に出発(カフルイ08:10発のホノルル行きに搭乗)という極めて朝早いスケジュールで、若干難儀しました。。。日系のエアラインならもうちょっと遅くなるんですけどね。


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カフルイ空港のロビー。まだ7時ぐらいなのでお店の大半が閉まってます(笑)。ローカル感溢れるのどかな空港なんですが、コナ空港よりは立派な気がしました*19


ところでこれは余談中の余談なのですが、この旅で初めてロストバゲージを体験しました(往路でスーツケースだけが誤ってヒロに飛んで行ってしまった)。実は、実家の親父もちょうど同じ年齢の時に出張で行ったパリでロストバゲージに遭遇し、スーツケースがアルジェリアまで行ってしまったので1日着替えなしで日曜日で店の空いてないパリをうろうろする羽目になった*20というのを聞かされていて、ああこれは厄年だったということなのかなと。。。なお僕のスーツケースはその日のうちにヒロから一旦ホノルルに戻って、改めてカアナパリに届けられたのでした。


追記


9月下旬にどこかのTV番組でマウイ島が取り上げられたらしく、その影響かこの記事へのアクセスが増えた模様です。そこで、今更ながら思い出したtipsをいくつか書き出しておきます。なお、全て上記のマウイオールスターズの社長さんから得た情報である旨予めお断りしておきます。

街道沿いのビーチで水遊びする際は警告の看板に注意

意外かもしれませんが、マウイ島全域が外海に面している都合上どこのビーチも程度問題ながらサメが出ます。特にサメの多いビーチには「サメ注意」の警告の看板が小さいながらも必ず出ているそうなので(実際にハレアカラに向かう車中から指差して説明された)気をつけてください。社長曰く「良さそうなビーチのくせに地元民が全くいなくてガランとしているビーチは大抵サメが出る」そうです。実際、社長の知人でもサメに食いつかれて足を切断する羽目になった人がいるとか。。。

街道沿いの青空市場はオススメできない

これも「地元民が行かない」シリーズで、端的に言えば「誰がどんな商品をどういう規制のもとで売っているか分からない」からだそうです。社長が指差して例に挙げて下さったのが、ラハイナからカフルイ方面に向かう街道の途中道沿いにあった青空市場。明らかに地元民ではなく観光客しかいないようなところは、どこから仕入れていつが賞味期限かも分からない野菜やフルーツを売っているそうなので気をつけてくださいとのこと。

地元民の車かどうかはヘッドライトを見れば分かる

上記のようにマウイ島は全域で光害抑制のために道路照明の類をほとんど付けていません。故に、慣れない観光客がレンタカーで走っていて暗くなった時に全く道路照明がない!と言って戸惑わないように、レンタカーには「昼でも常にヘッドライトが点く」ように細工がしてあるそうです。なので真っ昼間にライトが点きっぱなしの車は観光客、ライトが点いていない車は地元民だと簡単に見分けがつくというお話でした。

ハレアカラに登る途中のクラのゲストハウスに名物土産がある

これは他のサイトにも紹介がありましたが、「櫻井有吉アブナイ夜会」という番組で紹介されたOrganic White Kiawe Honeyという白い蜂蜜がハレアカラに登る途中のクラというところのゲストハウスで売られています。我々もハレアカラ登山の際に社長に紹介してもらいました。

マウナ・ロア・マカダミアナッツにはマウイ限定味がある

これもハレアカラに登る途中、夕食の弁当を買うために立ち寄ったスーパーで社長から教えてもらった話なんですが、残念なことにどのフレーバーだったかを失念してしまい。。。お店の人に聞くなりしていただけると有難いです。

*1:もちろん飛行機はホノルル空港乗り換えですが

*2:米本土からだとシアトルやLAX、SFO、そしてサンディエゴからは直行便がある模様

*3:我々の旅程では乗り継ぎ時間が4時間あった

*4:同行者は有料と書かれているブログ記事が散見されるんですが、我々が行ってみた限りでは少なくとも同行者1名は無料のようです

*5:なので幹線道路沿いであってもネオンサインなどは出せず、そもそも道路の照明すらもついていない

*6:去年ワイキキに行った時は体感で50%ぐらいが日本人観光客でした。。。

*7:ちなみにUberは殆どいない上に、乗れたとしても13ドルぐらいかかる模様

*8:現地ではBuilding 6と呼ばれる棟の1階です

*9:しかも1軒は何と日曜定休

*10:うちホットドッグ屋は有名店の支店ながらビーチの客向けなので11-15時しか空いてない

*11:滞在中に営業しているのを1回しか見なかった

*12:実はレンタカーを借りるだけならハワイ州内では日本の免許証さえ見せれば借りられます。ただし、事故ったり交通違反で捕まった場合にそれだとややこしいことになるので「日本の免許証の翻訳ドキュメントとして」国際免許証を持っておくのは意味があるそうです。特にマウイ島は平和な島で警察も暇なので、ネズミ捕りなどにはかなり精を出しているので要注意と聞かされました。なおカリフォルニア州も同様とのこと

*13:1日8000円ぐらいするので、後述する他の手段を使う場合に比べると家族の人数が多いほどレンタカーの方が安くつく

*14:全ての停留所の名前を表示し続けるのでどこ行きかが分かりにくい

*15:米軍の施設がある都合らしい

*16:社長さんのInstagramを拝見すると他の日も結構雲が出ていることがあって、毎回雲ひとつない絶景というわけでもないようです

*17:子供の頃に外房の海によく行っていた身からすると、かなり引き波が強くて危ないという印象を受けた

*18:ドレスコードがあるケースもある

*19:コナ空港はそもそも建屋がなければ勿論ボーディングブリッジもなくて、平屋のショップとかを巡った後で普通に沖止めした飛行機にタラップで乗り込んだのを覚えています

*20:なのでパリに来たというのに当時まだ珍しかった日本人経営のラーメン屋で晩飯を食ったらしい