渋谷駅前で働くデータサイエンティストのブログ

元祖「六本木で働くデータサイエンティスト」です / 道玄坂→銀座→東京→六本木→渋谷駅前

シンガポール旅行まとめ(2018年秋版)

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これまでシンガポールには5回行ってきたんですが、よくよく考えたら直近の5回目については旅行記を書いたものの残り4回分についてはほとんど書いてこなかったので、パリや香港マカオマウイ島同様に備忘録的な記事を書いておこうかと思います。なお、他の記事と同じく僕はシンガポールに居住歴もなければそこまで常連というわけでもないので、あくまでも数回行ったビジターとしての情報をまとめたに過ぎないという点予めお断りしておきます。

シンガポールについて


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シンガポールの地図)

この記事を読むような人にわざわざ説明するまでもないことだとは思いますが、シンガポールは赤道のすぐそばの熱帯気候帯にある都市国家です。公用語が英語ということもあり、現在はその地の利も生かして東南アジア最大のビジネスセンターとして多くのグローバル・多国籍企業の拠点を集めており、世界におけるその存在感はいよいよ増すばかりです。


というありきたりの説明はさておき、旅行者として気になるのはその気候。ほぼ赤道直下の熱帯なのであまり変化はないのですが、それでも一応4〜10月が乾季、11〜3月が雨季*1ということになっています。5回目に飛んだ時にたまたま飛行機で隣の席に座っていらした在星の日本人の方から伺った話では、最も暑いのは4月とのこと。実際、過去2回4月に行ったことがありますが、どちらも毎日気温35℃超えで大変に暑かったのを覚えています。。。なお本来なら9月はほとんど雨が降らないそうですが、今年に限っては雨が多かったようです。実際1週間の滞在で3回ぐらいスコールに降られました。


いずれにせよWikipedia記事にもあるようにシンガポールの年平均気温自体が30℃を超えるので、シンガポール行きの飛行機に乗る前には「現地に着いたら空港ですぐ脱いで薄着になれるような服装」で乗り込むことをお薦めします。特に冬場の日本を出発する際は要注意。


それからもう一つ。シンガポールではガムは持ち込み自体が違法行為で処罰対象になります。ゴミのポイ捨て禁止など公共マナーの向上に大変熱心で知られる国ですが、ガムに関しては「捨てるな」を通り越して「持っていること自体が違法」です。普段からガムを持ち歩いている人は、日本を発つ前に空港で捨てておきましょう。


SIMについて


シンガポールは街中にフリーWiFiが多く、単にネットに繋ぐだけなら必ずしも現地のSIMはなくても何とかなるとは思います。が、後述するGrabを使うようなケースでは遠出していることも多く、そうなると周囲にWiFiなんてないということも。そうなるとスマホでモバイルデータ通信が使えた方が良いのですが、高価なローミングに頼るよりはいっそのこと格安SIMを買ってネットにつないだ方が良いです。


最も簡単なのは、日本を発つ前に事前にAmazonなどで売っている「シンガポール含む東南アジア複数国で〇〇日間使える上限〇〇GBの使い切りSIM」を買って、成田か羽田で搭乗前にスマホに挿しておくというやり方。スマホのSIMスロットに合わせてSIMカードの大きさを変えられるタイプを選ぶとベターでしょう。


5回目の渡航時には実際にそうしたのですが、たかだか2500円ぐらいしかしないSIMだったにもかかわらず8日間フルに使えて便利でした。確か8日間でも3GBいくかいかないかぐらいしか使わなかった気がします。


言語について


広く知られているように、シンガポール公用語の筆頭は国父リー・クアンユーが定めた通り英語*2です。なのですが、基本的には華人が多数派を占める国ということもあって全体的に中国語(ただし北京語とは限らない)の勢力が強く、また英語もいわゆるシングリッシュというシンガポール方言の英語(のような何か)が話されることが多いです。


特にシングリッシュはかなりの曲者で、US生まれの大学教員でシンガポールの大学に勤務する知人曰く「英語ネイティヴにとっては慣れるまで数年かかった」そうで、そもそも英語自体が不慣れな日本人が完全に理解するのはまず無理だと思ってください。大体のシンガポーリアンは、こちらが「普通の英語」を話すと合わせて普通の英語で話してくれるので、相手が普通の英語に切り替えてくれるのを待ちましょう。


また、華人及び中国大陸からの観光客が多いこともあって、極東アジア人だと見るや店員さんからいきなり中国語で話しかけられるケースがままあるので、その場合もEnglish pleaseと最初に断りを入れましょう。なお全般的に他に母語を持つ人が多いので、日本人の英語が多少下手でもちゃんと付き合って話を聞いてくれることが多いです。


シンガポールへの行き方


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僕が把握している範囲では、直行便としてJALANAシンガポール航空デルタ航空が成田から、JALANAシンガポール航空が羽田から出ています。飛行時間は概ね往復路とも成田or羽田〜シンガポール・チャンギ国際空港で7時間強ぐらいです。エアラインによっては複数時間帯の便が設定されているケースがあるので、渡航目的に応じて至便なフライトを選ぶと良いかと思います。



なお2018年秋現在、往路の成田出発便はシンガポール航空が午前発、JALANAデルタ航空が夕方発。羽田出発便はJALANAが深夜発、シンガポール航空が朝方発というラインナップになっています*3。復路便はもう少しややこしくて、成田到着便はデルタ航空が早朝発、JALシンガポール航空が朝方発、ANAが深夜発。羽田到着便はANAが朝方発、シンガポール航空が午前発、JALが深夜発です。何の因果か僕は早朝発以外の全ての時間帯の便で飛んだことがあるので、以下に簡単に感想を書いておきます。

  • 朝方〜午前発:大体9〜11時前後発で、空港に2時間前に行くのが(ラッシュなどに巻き込まれて)面倒ですが、チャンギに着くのが夕方になるので着いてから夕食など行動する時間が確保できます
  • 夕方発:大体16〜17時前後発で、空港に行くのは楽ですが、チャンギに着くのが深夜近くになるので着いてから夕食などを食べるのは若干難しくなります
  • 深夜発:大体23〜25時前後発で、「何があっても(多少の乱気流に遭遇しても)7時間のフライト中6時間以上絶対に眠れる」人向け。眠れる人にとっては着いたら朝かつ同じタイムゾーンなので着いたその日から行動できます。が、僕のように眠れない人間が乗ると、同じタイムゾーンのくせに着いてから時差ボケに悩まされます。。。


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5回シンガポールに行ったうち3回がシンガポール航空だったんですが、正直言って機内食の「和食」(大抵"Fish"として出る)は美味くないですorz 2年前の年初に行った時の帰りのフライトでは、あまりにも美味くなかったので機内食は早々に下げてもらい、代わりにひたすらナッツとTigerビールばっかりもらって呑んだくれてました(笑)。


チャンギ空港と市街地の間の交通手段


基本的にはタクシーかGrabの二択です(Grabについては後述します)。理由は簡単で、車で移動すれば20分程度で済むからです。ちなみにMRTを使っても市街地に出られますが、Google Mapsなどで計算すれば分かる通り1時間以上かかることもあって現実的ではありません。特別な事情がない限りはタクシーかGrabを使いましょう。


なお、後述のように現在ではMRTに乗る機会は殆どないかもしれませんが、MRT版Suicaとも言えるICカードのez-link Cardはチャンギ空港地下にあるMRTの駅の有人カウンターでも買えます。必要な人はここで買っておくと良いでしょう。ただし現金のみ(クレジットカード含めその他の支払い手段不可)なので要注意。


何はともあれGrabを使うべし



2年前まではそれほど有名ではなかったと思うのですが*4、今年5回目に行ってみて大流行していたもの。それがGrabです。元々GrabTaxiとしてタクシー配車アプリとして始まったものが、徐々に範囲を広げ、現在は個人ドライバーの自家用車でもタクシーでも自在に呼べる(ただしその時々の需給状況によって料金が変動する)JustGrabが主流となっています。端的に表現すれば「東南アジア版Uber」ですね。


使い勝手としてはシリコンバレーで体験したUberよりもさらに便利な印象で、何と言っても以前からシンガポールでは台数が多く充実しているタクシーも呼べれば、個人ドライバーも呼べる上に、Uber同様に大型車も指定して呼べるのが良いです。そしてそもそもタクシー料金が安いという事情もあって、主観的な印象では同じ距離を走ってもUberよりも安く済む気がします。もはやMRTなど公共交通機関に頼る必要はないと言っても過言ではないでしょう。また、シンガポールだと英語公用語のくせに必ずしもドライバーが英語に堪能でないこともあり*5、意思疎通に窮することがあります。そのような場合でもGrabであればスマホのカーナビで目的地までドライバーを誘導してくれるので、心配はありません。


注意点としては、シンガポールのようなビルの多い狭い都市部でGPSの位置情報を使うせいか、現在地の表示が結構ずれることがある点*6。これで一度配車を逃したことがあるので、配車をリクエストした時は自分の現在地が正しく表示されているか確認して、ずれている場合は事前にメッセージを送るand/or電話で伝えるなどの対策が必要です。


ところで、Grabを使うにはUber同様ユーザー登録が必要ですが、日本でスマホにアプリを入れてもクレジットカードの登録が通らないことがあるようです*7。そのような場合はPCからブラウザでweb版Grabにログインして、そこからクレジットカードを登録するとうまくいく模様です。


もっとも、元々タクシーの充実したお土地柄でもあるので、タクシースタンドが整備されているなど気軽にタクシーに乗れるところではあえてタクシーに乗ってドライバーさんとの会話を楽しむというのも一手です。直近の5回目の時は現役時代は日立造船の造船所に勤めていたというインド系のおじいちゃんや、「日本に行った時に最初中国語を話していたら冷たくされたが英語を話してみたら途端にみんな親切になった」と笑う華人系のおじさんのタクシーなどなどに乗り合わせて、面白かったです。


MRTについて


GrabがあればMRTはほとんど用がないかもしれませんが、乗りたいという人のために一応簡単な情報を。上記のようにシンガポールSuicaとも言えるez-linkカードがあれば、基本的には同じように乗れます。ちなみにバスでも使えるので、MRTにもバスにも乗りたいという人は持っていて損はないと思います。MRTは言うまでもなく普通の地下鉄で、東京メトロ南北線に雰囲気が近い感じです(ホームドアが上下まで広がっているフルスクリーンタイプ)。また流石はシンガポールで、駅構内もエントランスも大体の場所は非常に綺麗です。


注意点を2点挙げておきます。まず、車内では飲食禁止です(シンガポールではお馴染みの割とキツい罰則規定がある)。単なる水分補給でもNGなのでご注意ください。次に、僕が利用したことのある範囲では駅構内にトイレがありませんでした(もしかしたらトイレのある駅もあるのかもしれませんが)。MRTに乗る際は事前にお手洗いを済ませておきましょう。


生活関連情報


衛生基準としては概ね先進国のそれに準じます。水道は日本同様に飲めるそうですが、僕自身の記憶ではオフィスでも出先でも生水を飲んでいる人を現地で見たことがなく、飲用水に関してはいつもミネラルウォーターを買っていました。もちろん衛生的には何の問題もないので、歯磨きや洗顔、シャワーや風呂などは水道水で大丈夫です。


食事についても、周囲の東南アジア諸国に比べれば遥かに衛生的で、冷たいものを頼んでも衛生面では問題ありません*8。あえて衛生面で注意すべきは蚊ぐらいですが、シンガポールではボウフラの発生を防ぐために屋外の鉢植えや花瓶などの溜まり水の類にも規制があるので*9、そこまで神経質にならなくても大丈夫です。ただし動物園など緑の多い場所では虫除けスプレーを使ったり長袖の服を着た方が良いかもしれません。


むしろ問題は日焼けと熱中症、そしてエアコン。特に乾季のシンガポールは非常に日差しが強く「本当に真上から太陽が照りつける」一方で、熱帯の島国らしく湿度も真夏の日本に負けず劣らず非常に高いので、いとも簡単に日焼けもすれば熱中症にもなります。現地でも当然手に入りますが、日焼け止めと水分補給には気をつけて。逆に、その反動で商業施設やホテルなどのエアコン(冷房)は非常に強力で薄着でいると普通に風邪を引きそうになるくらい寒いです。防寒着として、厚手のカーディガンを1着持っていくと無難です。またそういうお土地柄なのでどこの服飾店に行っても必ずカーディガンの類を売っています。


そして治安。これまた広く知られるように、法規制や公共マナー遵守に厳しいお国柄のシンガポールなので、昼も夜も治安に関しては全く問題ないです。常識の範囲であれば、女性が夜に一人歩きしていても危ないことはほぼありません。ただし例外もあるようで、僕は行ったことがありませんがリトル・インディアゲイラン*10は昼でも治安があまり良くないことがあるという話なのでご注意を。


日用品はセブンイレブンで十分


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一般に日本以外の国では(USを除くと)コンビニを見かけることは少ないものですが、シンガポールでは至るところにセブンイレブンがあります。面白いところで言うとマリーナ・ベイ・サンズのショッピングモールにもあります。それもそのはずで、Wikipedia記事によれば、東京23区よりも狭いにもかかわらずシンガポールにはセブンイレブンが556店舗あるそうです。


売っている商品・カテゴリもかなりの部分が日本のセブンイレブンとかぶるので*11、歯ブラシや洗顔道具などは日本から持って行かずにセブンイレブンで買うのもアリです。ミネラルウォーターなども安いので、ホテルで高い水を買うよりもオススメです。他にもおにぎりやインスタント味噌汁なんかも売っています。お土産の定番であるマーライオン型のクッキーやらチョコレートやらパイナップルケーキやらも店によっては売っているので、空港や土産物屋で買うのが面倒だという人は是非どうぞ。またかなりの店がビールなどアルコール類も売っていますが*12、今回見聞した範囲では22時を過ぎると買えなくなる規制があるようです。


主要観光スポットについて


実はシンガポール旅行は5回中5回全てが出張のついでなので、回数の割にあまり観光してこなかった感があります。それ故「そんな話ガイドブックにも載ってるよ」的な話題ばかりかもしれませんが、一応主要な観光スポットについて書いておきます。

セントーサ島

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最近ではトランプ大統領金正恩委員長の会談の場としても知られるようになった*13シンガポール随一のレジャー施設です(リゾートとは言い難い)。「島」なのは事実なのですが、非常に狭い海峡というか水道というか瀬というか要は川ぐらい狭い水路を挟んでハーバーフロントの対岸にあるだけなので、全くもって島に渡っている感じがしません。ただし入島料がかかるので、タクシーでもGrabでも車で行くとその分の料金が上乗せされます。対岸のハーバーフロント(MRTでも行ける)のVivo cityからモノレール*14に乗って入ったり、別のところから伸びているロープウェイに乗って入ることもできますが、いずれの方法を選ぼうがどこかしらで必ず入島料を取られるので悪しからず。


ちなみに2年前までの4回の訪星では実は一度も行ったことがなく、今回の5回目にして初めてセントーサ島に足を踏み入れることになったのでした。行ってみた感想は。。。ぶっちゃけて言えば「島ひとつそのままディズニーランドみたいにした空間」といったところでしょうか。ただし実際にあるのはユニバーサルスタジオですが(笑)。

ユニバーサルスタジオ・シンガポール

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何を隠そう日本でもユニバーサルスタジオには行ったことがないので、ユニバーサルスタジオそのものが今回が人生初でした。そして、男のくせにと怒られそうですが僕はとにかくジェットコースター類が大の苦手なもので、ディズニーリゾートに比べて「ライド」よりも「コースター」が多いこのパークはとにかく脂汗だくだくの連続でした(汗)。


そんなわけで、主に個々の「ライド」「コースター」の感想を(特に自分のようにコースターが大の苦手でTDLのスペースマウンテンすら乗れず、子供用ジェットコースターとTDSの「インディ・ジョーンズ」が限界という人向けに)、東京ディズニーリゾートのライドやコースターと比較しながら書いておきます。乗るか乗らないかの参考にしてください。

他にも大阪にもあるジュラシック・パークがあったんですが、ちょっと混んでいたのとあまり時間が残っていなかったので乗りませんでした。そもそもユニバーサルスタジオの映画あまり見ないので、馴染みのないコンテンツが多かったというのもあり。。。


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それでも楽しめたアトラクションの一つが「ウォーター・ワールド」。大阪にも同じものはありますが、両方見た嫁さんに言わせると「火薬の使用量が違うので迫力も段違い」とのこと。ちなみに当たり前ですがセリフは全部英語なので、多少は英語が分かった方が良いです。あと観客いじりが結構長くてしつこいので、濡れたい方は最前列の方へどうぞ(笑)。


食事ですが、普通にテーマパークっぽいものもあればいかにもシンガポールっぽいものを出すところもあります。我々はジュラシック・パークの近くのレストランで食べたんですが、そこで出てきたラクサ(マレーシア・シンガポール名物のスープ麺)は日本のどの専門店で食べるよりも本格的で、大きな殻付きエビがゴロゴロ入っていて食べ応えがありました(笑)。


なお、他国のユニバーサルスタジオ同様にExpressチケット(TDRで言うところのファストパスが有料になったもの)を販売しています。混雑具合によって要・不要は分かれるかと思いますが、特に倹約する必要がなければExpress Unlimitedを買っていくことをお薦めします。ストレスなくどのアトラクションにも乗れるはずです。

S.E.A. Aquarium

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要は水族館です。最近色々な水族館で見る定番の「超巨大水槽」「水の中のトンネル」が揃っています。ただ、個人的には超巨大水槽は美ら海水族館の方が迫力あったかなぁと。。。


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変わり種だと巨大な円筒型の水槽があって、1階と2階の両方から眺めることができます。とは言え、例えばイルカやシャチと言った大型水棲動物がいるわけでもないので、全体の印象としてはちょっと弱いかも。それでも珍しい魚類が結構多く展示されているので、内容自体はかなり豊富で水槽の種類も多いです。


全体的に「水槽が大きいので海の底から張り出して外を眺める感じ」のスポットが多いので、インスタ映えする写真が撮りやすいという印象です。というか、そんな感じの女の子たちがそこら中に沢山いました(笑)。

登れるマーライオン

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シンガポールには実はマーライオンは幾つもあって全て本物らしいんですが(後述)、セントーサ島にはエレベーターで上まで登れる巨大なマーライオンがあります。具体的な金額は忘れましたが、意外と良い値段の入場料がかかるのでご注意を。


中に入ると、展望台の他にシンガポールシンガプーラ王国)建国の伝説やマーライオンの来歴について解説する小さな博物館があり、マーライオンシンガポール全土に7個あるとかそんな情報を教えてもらえます。ちなみにさらに後述するマリーナ・ベイのマーライオンが「本家」です。

シンガポール動物園

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ナイトサファリで有名なシンガポール動物園ですが*15、僕は4回目の時に昼間に行きました。オススメはオランウータンを見ながら楽しむ朝食。


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この朝食ツアー、結構人気があるので予約しないと入れないと思います*16予約サイトがあるので事前にそちらから予約しましょう。本当に目と鼻の先までオランウータンが降りてきてくれて、一緒に写真に写ってくれます。


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その他のオススメとしては、ホッキョクグマのプール。水中で泳いでいる様子を横から見ることができます。他にもキリンは餌付けするところを間近で見られますし、インドゾウに至ってはパフォーマンスを披露してくれるのみならず観客と触れ合うコーナーまであります。他にも見どころを挙げていくとキリがありませんが、個人的に印象的だったのはワニとバクとマンドリルマンドリルは本当に顔がカラフルなので一見の価値ありです。


注意点を2つだけ挙げておきます。1つ目は園内での水分補給。かなり広大な動物園なんですが、基本的にはシンガポール特有の熱帯気候の猛暑の中歩いて回ることになるので、放っておくとすぐに脱水症状を起こします。可能な限り飲み物を買えるポイントで必ず飲み物を入手しておきましょう。


2つ目は交通手段。地図を見れば分かるように、シンガポールの観光名所の中でも際立って内陸部にあり、交通の便という意味ではかなり不便です。それでも行きは何とかなりますが、問題は帰り。現在はGrabがあるので多少はマシだと思いますが、場合によってはGrabもタクシーも動物園周辺で全く捕まらないという可能性もあります。その場合、1) バス or 2) 団体客狙いの大型タクシーの二択になりますが、バスなら現金かez-linkカード、大型タクシーなら現金のみ可なので、事前に現金を用意しておくことをお薦めします。

マリーナ・ベイ

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現代的な高層ビルに囲まれた海沿いのエリアです。マリーナ・ベイ・サンズ、ガーデン・バイ・ザ・ベイ、マーライオンと言ったシンガポールを代表する観光スポットの大半がここの周辺に集中しています。また、陸側には高級ホテルとして著名なフラートンとその周辺の商業施設が並んでいます。なおシンガポール・フライヤー(観覧車)は僕は乗ったことがなく、アート・サイエンス・ミュージアムは前は通ったものの入ったことがないのでここでは割愛します。


MRTで向かう場合はDowntownで下車(マリーナ・ベイ・サンズ方面に直通の出口がいくつかある)、Grabなどで向かう場合はマリーナ・ベイ・サンズにつけてもらうと便利です。

マリーナ・ベイ・サンズ

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言わずと知れた有名超大型ホテルです。もっともホテルそのものよりも某CMで使われた屋上のインフィニティ・プール(宿泊客のみ利用可能)とカジノの方が有名かもしれません。また付随するショッピングモールもホテル同様に超大型で、ラグジュアリーブランドのショップや高級レストラン・カフェからフードコートまで何でもあります。


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シンガポールの地元の有名店という意味ではTWGのショップ&カフェが屋内運河の上にあり、自慢の紅茶に加えてお洒落な軽食やアフタヌーンティーなども楽しめるのでオススメです。TWG以外にもAngelinaのショップ&カフェも別の屋内運河の上にあります。


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なお、泊まったことのある人によれば「そこまで高級な感じではない」とのこと。またあくまでも噂の域を出ませんが、ホテルの基礎部分の建て付けがあまり良くないらしく、構造強度に問題があるという話もあるそうで。。。地震のあるお土地柄ではないので大丈夫だとは思いますが。

ガーデン・バイ・ザ・ベイ

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マリーナ・ベイ・サンズの裏手にある植物園です。植物園と言ってもメインの見どころは温室として囲まれたゾーン(ドーム)で、天空の城ラピュタを髣髴とさせる雰囲気が圧巻です。


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ここも明らかにインスタ映えするポイントが多く、それらしきお客さんもかなりの数いました(笑)。園内のレストランも結構人気があるようなので、興味のある方はお試しあれ。また植物園のすぐ外側のゾーンはマリーナ・ベイに直接面していて、後述するカワウソの上陸ポイントにもなっているようです。

マーライオン(マリーナ・ベイ)

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(最初の訪問の時に撮影したもの)

一応「本家」マーライオンと言ったらこれのことを指すはずです。口からゲーっと水を出し続ける様子が何とも言えませんが(笑)、「世界三大がっかり」と言われる割にはなかなか大きいのでまだ見たことがないという方には馬鹿にせずに一度ご覧になることをお薦めします。現在はマーライオンを正面から見られる位置にまで桟橋が伸びていて、そこから正面を写真に撮ることもできます。


Wikipedia記事と上記のマーライオン博物館によれば、1972年にシンガポールの象徴であるライオン*17と海の象徴の魚とを掛け合わせた像として作られたものなのだそうです。意外と新しいじゃんと思う人も多いかもしれませんが、そもそもシンガポールがマレーシアから分離独立したのが1965年である点にご留意あれ。


一応、これ以外にもセントーサ島の巨大なマーライオンやここの裏にある小さなミニ・マーライオンまで含めてシンガポール全土に7個のマーライオンがあるそうですが、マーライオン博物館の説明によればそのどれも誰かが勝手に作ったものではなく一応公共のものとして作られているらしく、全て「本物」なんだそうです。

カワウソ

今回は一度も見られなかったんですが、最近いくつかの日本のTV番組でも紹介されているようにマリーナ・ベイには野生のカワウソが棲み着いていて、結構な人気を博しています。地元には追っかけの人もいるようで、"Otter Watch"というFacebookグループまであります。


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一応、それらのTV番組によればシンガポール・フライヤーの周辺の比較的海側のゾーンにカワウソのテリトリーがあるようで、マリーナ・ベイ・サンズの対岸のスポーツ&ライブスペース(スタンド席が並んでいるので一目で分かります)に出没して寝転ぶカワウソの映像もあったので、あの辺で張っていれば見られることもあるのかなと思います。

ラッフルズ・ホテル

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言わずと知れた、シンガポールを代表する名門最高級ホテルです*18。マリーナ・ベイからは歩いても行ける距離で、マリーナ・ベイやBoat Quayの辺りで夕食を楽しんだらその後歩いていくという手もアリです。


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コロニアル建築のホテル本体は1899年に建設されたものだそうで、素人目にもその美しさが良く分かります。欧米のホテルと同じで、宿泊客でなくとも(立ち入り可能ゾーンは)自由に歩いて観光して回れます。名門ホテルだけあり、オリジナルグッズショップも充実しています。


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そして、ラッフルズ・ホテルと言えばここ。シンガポール・スリング発祥の地とされる、2階のLong Barです。いつ行っても行列の絶えない人気スポットで、本当にシンガポール・スリング1杯を楽しむためだけに多くの人が詰めかけます。


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ここには3回行ったことがあるのですが、これは1回目の渡航で行った時の写真。シンガポール・スリングはオリジナルではなく「春バージョン」で、もう一つは「チャーリー・チャップリンマティーニ」という当時あったオリジナルカクテル。


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これは2回目の渡航で寄った時の写真。この時はラッフルズ・ホテル開業125周年を記念して醸造されたというオリジナル・シャンパンをいただきました。


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そしてこれは4回目の渡航で寄った時。実は3度目の訪問にしてようやくオリジナルのシンガポール・スリングをいただいたのでした(笑)。


なお、前述のように2018年秋現在は全面改装工事中で、当初は2018年の暮れには再オープンという話だったようですがホテルの公式サイトを見る限りではだいぶ遅れて2019年中頃になる模様です。その間ホテルグッズ・ショップは離れで営業しているとのことです。2018年11月現在、Long Barだけ修繕が終了して元の場所(2階)で営業しているという情報が公式サイト及び各種SNSを通じて入ってきていますが、実際に僕が現地で確認してきたわけではありませんので訪問の際はご注意を。


街歩きスポット


シンガポール都市国家であるため、基本的にはどこに行っても「街」です*19。故に、街歩きにはぴったりの土地だとも言えます。僕も基本的には出張で行くことが多く、一人の時は気の赴くままに適当に街中を散策して回るのを楽しみにしていたりします。


そんなわけで、個人的に行ったことがあってオススメの街歩きスポットを以下に挙げていこうと思います。ちなみにリトルインディアとアラブ・ストリートが良いと聞いたんですが、実はまだ行ってません。。。カトンはそもそもチャンギと市街との往復でしか通らないので見落としてました。

オーチャード・ロード

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高島屋シンガポールを初め、多くの大型デパートや商業施設が立ち並ぶシンガポールきっての繁華街です。言ってみれば東京にとっての銀座、ニューヨークにとっての五番街ですね。なのですが、言い方を変えると「普通の都会の目抜き通り(Broadway)」なのでこれと言って紹介するポイントがないんですよね。。。位置的には後述するシンガポール川の少し北の方にあり、MRTでもGrabでも簡単に行けます。


ちなみに高島屋シンガポールは(当たり前ですが)日本の物が沢山売られている上に日本人の店員さんも沢山いるので、日本の物や日本語が恋しくなったらここに来ると良いと思います(笑)。


注意点が一つ。オーチャードロードは車道と歩道との間に仕切りがあり、Grabもタクシーも止められません。それ故、どちらを使うにしてもオーチャードロードに数ヶ所しかないタクシー乗り場・ピックアップポイントで降りるor乗る必要があります。僕が知る限りでは高島屋の裏とアイオン(ION)の裏にあります。

シンガポール川沿い

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マリーナ・ベイに流れ込むシンガポール川沿いには繁華街が3地域あり、下流から順にボート・キー(Boat Quay)、クラーク・キー(Clarke Quay)、ロバートソン・キー(Robertson Quay)となっています。Quayは埠頭・岸壁・波止場というぐらいの意味で、要は「河岸」ですね。その内訳なんですが、地元在住の友人によれば「Boat Quayは観光客向け、Clarke Quayは若者向け、Robertson Quayは富裕層向け」だそうです。Wikipedia記事にも概要がありますが、以下簡単に紹介しておきます。ちなみに、僕自身にとってはこの3ヶ所の河岸がシンガポールで最も好きな街並みです。

ボート・キー (Boat Quay)

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観光客向けのレストランが立ち並ぶ古い街並みです。陸側に店があり、水際に川床のような感じで張り出したテラスに席がある、という感じのレストランが上流の橋の手前まで並んでいます。


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シンガポール川の河岸の中では1822年に最初にできた街ということで、歴史的な景観やそれを回顧するモニュメントなどもあります。写真の橋は非常に古いそうで、確か19世紀からあると説明書きにあったのを覚えています。1989年に景観保存地区に指定されたこともあり、古い街並みは今後も守られていくようです。


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ちなみにBoat Quayの北側の対岸には、シンガポールの国会議事堂や最高裁などがあります(最初に渡航した時は暇つぶしにその界隈も散策しました)。


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個人的にはシンガポール川の河岸の中ではこのBoat Quayが一番好みで、ディナーを楽しむにせよ、また特に理由がなくても毎回ここまで足を伸ばして街並みを眺めることにしています。


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詳しくは後述しますが、この辺りはシンガポール名物のチリ・クラブを出す海鮮レストランが多数あります。こちらは気に入って2回行ったことのあるTian Tian Fisherman's Pier Seafoodのチリクラブです。なお、この辺は3ヶ所の河岸の中ではある意味一番下世話で結構客引きがしつこいことがありますが(笑)、若干猥雑な雰囲気も含めてこの河岸の魅力かなと思っています。ちなみに日本料理屋も何軒かあります。


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面白いのは、ここに日本人と思しきオーナーの方が経営している猫カフェがあること。その名も「猫の庭」というお店です。我々は残念ながら前を通りがかっただけですが、店舗サイトを拝見した感じではなかなか良さそうなので猫好きな方は是非お試しあれ。


アクセスですが、車で入るのが難しいゾーンなのでGrabにせよMRTにせよ隣のラッフルズ・プレイスに一旦向かい、そこから徒歩で入った方が確実です。またマリーナ・ベイからは陸続きならぬ川続きなので、普通にフラートン・ホテル側から歩いて向かうのも良いと思います。

クラーク・キー (Clarke Quay)

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Boat Quayから橋を一つくぐって*20上流側に向かったところがClarke Quayです。ここはBoat Quayが手狭になった結果として開発が進んだ地域なのだそうで、そのせいか建物も多少新しい感じのところが多いです。


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高層ビルを伴う大型商業施設もいくつか立ち並んでいて、中には日系資本の飲食店が入っているところもあります。こちらのCentralというショッピングモールには麻布茶房とらーめん山頭火が入っています(笑)。


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ここまで来ると河岸の辺りはもう少しがっしりとした作りになりますが、陸側に店があって水際に張り出したテラス席が置いてあるという組み合わせはBoat Quay同様です。もっともClarke Quayの方が若者向けの店が多いイメージで、伝統的な海鮮料理の店や東南アジア料理・インド料理・中国料理などの店だけでなく、普通に欧米スタイルのパブやバーなどもあります。そしてここも日本料理屋があり、中には居酒屋スタイルのところも。中心部はアーケードになっているので、急にスコールが降ってきても大丈夫です。


ちなみに時々TV番組などでお笑い芸人の罰ゲームネタとして取り上げられるシンガポール名物の逆バンジーは、ここClarke Quayにあります。見た感じでは夜でもやっている模様ですので、夜に飛んでみたいという奇特な方はお試しください。僕はたとえ昼間でも絶対にやりませんが。


アクセスですが、ここは比較的大きな道路も通っている上にMRTの駅もあるので、MRTでもGrabでも簡単に行けるはずです。もちろん散歩も兼ねてマリーナ・ベイ方面から歩いてBoat Quayを経てClarke Quayまで来るという手もあります。

ロバートソン・キー (Robertson Quay)

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3つの河岸の中で最も奥の上流側に位置するのがRobertson Quay。ここだけは商業地区というよりは高級住宅街という雰囲気が色濃く、周囲にはホテルだけでなく高級コンドミニアムなども立ち並んでいます*21。現地在住の友人に言わせると「富裕層が住むことが多い地区で日本人でも住んでいるのは大企業の駐在員などお金のある人々に限られる」とのこと。実際、ふらふら歩いていたら駐在員っぽい日本人を沢山見かけたので意外でした。というのも、僕が普段出張で行くようなゾーンでは日本人なんて同僚以外はほぼ一人も見かけないので。。。


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ただ、流石は高級住宅街だけあって残り2つの河岸に比べると圧倒的に落ち着いた雰囲気で、相応に立ち並ぶ飲食店も(比較の問題ながら)落ち着いた感じの店が多いです。また残り2つの河岸とは異なり、テラス席はなく全て陸側の店の中(もしくはその屋外)の席に座ることになります。ちょっと面白かったのが、日本人の駐在員が多いせいか日本料理屋がやたら多いこと。普段は海外では絶対に日本食を食べない主義の僕ですが、今回ばかりは禁を破って2回ほど食べました。


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余談ですが、直近の5回目の訪問の時の滞在先がこのIntercontinental Singapore Robertson Quayでした。コンパクトな作りのホテルながら、小洒落た感じの部屋と内装と周囲の落ち着いた環境が気に入りました。また泊まっても良いかも。


アクセスですが、マリーナ・ベイから歩いてくるとさすがに遠い(30分ぐらいかかる)のでお薦めしません。また近くにMRTの駅もありません。その代わり対岸を走る幹線道路のHavelock Rdから橋を渡って入れるSaiboo StがRobertson Quayの裏手を通っているので、Grabで行くのがベストです。僕もホテルと会社のオフィスとの往復は全部Grabかタクシーを使いました。

ラッフルズ・プレイス

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ちょうどマリーナ・ベイとBoat Quayの両方に接する地区がラッフルズ・プレイスで、大企業のオフィスが入居する高層ビルがズラリと立ち並ぶオフィス街です。2016年まではシンガポールで最も高かった地上63階建のビル、One Raffles Placeもここにあります。


基本的にはただの摩天楼が立ち並ぶオフィス街なのであまり見どころはないのですが(汗)、個々の高層ビルの中には商業施設も兼ね備えているところがいくつかあり、中には珍しいチョコレートなどを売っているお店も。アクセスは、前述のようにMRTの大きな駅があるので、MRTでもGrabでも行けます。

ダウンタウン

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一応マリーナ・ベイもダウンタウンに含まれるのですが、MRTの駅名などを見た限りではダウンタウンと言ったらMarina Blvdより南西側を指すようです。基本的には金融センター地区で、大手グローバル銀行などがズラリと拠点を並べるオフィス街です。現職のシンガポールオフィスも以前はダウンタウンにありました*22


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ちなみに以前のオフィスに行った時にマリーナ・ベイ・サンズを撮った写真がこちら。こんな感じの位置関係になっているというのが良く分かるかと思います。


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そんなオフィス街ですが、そのど真ん中にLau Pa Sat Festival Market(地名を取ってTelok Ayer Marketと呼ぶこともある)というホーカーズ(屋台村)があります。2回目と4回目に渡航した時はその真向かいのSofitel So Singaporeというホテルに泊まったんですが、夕方になるとこのホーカーズの真向かいの道路が歩行者天国ならぬ屋台天国として封鎖され、文字通りの路上屋台村として拡張されるので非常に面白いです。


アクセスは上記のようにMRTの駅が2ヶ所(ダウンタウンとテロック・エア)ありますし、Grabでももちろん行けます。ただ、飲み食いするならむしろマリーナ・ベイやシンガポール川の河岸に繰り出す方が便利なので、そちらに行った方が良いでしょう。一応、こまごまとした飲食店もありますが大半がオフィスワーカー向けの店で、僕はほとんど試しませんでした。

チャイナタウン

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洋裁が趣味の嫁さんの希望で行ったのがチャイナタウン。理由は簡単で、ここには布生地問屋街があるからです。中には日本の生地屋では入手困難な欧米の高級ブランドでも使われる素材&柄の生地を売っている店もあり、流石は世界屈指の貿易都市だけあります。


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もちろん他の繁華街ゾーンに行けば飲食店も土産物屋もショッピングセンターもあり、「シンガポールを創った」華人の人々の文化を満喫することができます。ちなみにこの界隈はシンガポールの中でも英語が通じにくい方に属するゾーンなので会話の際には注意が必要です。なお、アクセスはMRTでもGrabでも大丈夫です。

チョンバル

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6年前の最初のシンガポール滞在で泊まったのがこのチョンバル界隈。当時は開発から取り残された、古い低層住宅の立ち並ぶ寂れた華人系の下町という印象が強かったんですが、6年ぶりに訪れたら何故か「シンガポールの代官山」と称されるお洒落タウンに生まれ変わっていました(驚)。今ではお洒落なベーカリーやカフェ、ビアパブなどがあちこちに入居するちょっとしたグルメ&ファッションタウンになっています。


ただしその6年前の僕の感想の方が実は間違っていて、Wikipedia記事によればこの地域はその古い低層住宅が今も残っているという点が評価されて、2003年の時点で景観保存地区に指定されていたんですね。なのでイメージとしてはむしろ今はなき表参道の同潤会アパートみたいなものを想像すると正しいと思います。


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チョンバル・マーケットは本当にローカルな地元の人向けのマーケットで、平日の昼に行くと新鮮な肉や魚をこれでもかというくらい大胆に売っていて、割と度肝を抜かれます。


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その2階はフードコートになっていて、とにかく何でも安い! ちょっとしたスイーツがたったの2.5SGDぐらいしかしないので、Boat Quayとかマリーナ・ベイとか観光地価格のところからやってくると鼻血が出そうになるくらいです。ちなみに上の2枚目の写真奥にあるさとうきびジュースのお店、1回目の渡航時に訪れた時は英語が全く通じませんでした(笑)。


アクセスはGrab一択です。というか、周囲のどの繁華街から見ても中途半端な位置にある(だからこそ開発が進まず景観保存地区になったのでしょうが)ので公共交通機関はバス以外は期待できないと思ってください。ちなみにRobertson Quayからなら徒歩15分程度とギリギリ歩いて行ける距離です。


シンガポールのグルメ


東南アジアのへそと言っても良い立地のシンガポールでは、文字通り世界中のグルメを楽しむことができると言っても過言ではないと思っています。そんなわけで、これまでの観光スポット紹介では取り上げなかった各種グルメについてまとめてここで紹介しておきます。


なお、レストランの予約のやり取りを英語というかシングリッシュで電話越しにやり取りするのはつらいという人も多いと思いますが、シンガポールのレストランはかなりの割合がChopeOpenTable経由での予約を受け付けていますので、そちらを利用すると良いでしょう。

チリクラブ

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シンガポール名物と言えば、何と言ってもチリクラブ。基本的にはタラバガニなどの大ぶりのカニを一匹丸ごと大胆にチリソースで煮込み、カニの身にむしゃぶりつき、ソースに饅頭*23を浸して味わうという、豪快な料理です。カニ一匹を使うだけあって、お値段も大抵の場合時価Boat Quayの場末の店でも平気で100SGD近く取ることがあるので、財布には余裕を持って食べに行きましょう。


まず、上の写真はマリーナ・ベイに面したOne Fullerton(フラートンに付設されたレストラン街)にあるPalm Beach Seafoodというレストランのもの。日本のTV番組でも紹介されたことのある、割と高級なお店です。ここのチリクラブはお店の雰囲気相応にお洒落な仕立てになっていて、下にはスープを温め続けるためのコンロが入ってます。ここのスープは結構辛めだった記憶があります。


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こちらは地元では大変有名な海鮮レストラン、JUMBO SeafoodのRiverside point店でいただいたもの。ここのチリクラブはもう少し庶民的なんですが、それでも鍋に入って出てくるあたりがちょっとだけお洒落です。ここのスープは割と甘めだった印象。


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そして、再掲になりますがBoat QuayのTian Tian Fisherman's Pier Seafoodのチリクラブ。これはもう見たまんまで、ドーンとエイヤッという感じで大皿に盛り付けたような豪快な作りです。ちなみにここのお店はチリクラブのカニの種類をかなりのバラエティの中から選べるので、個人的にはここのチリクラブが一番オススメです。

チキンライス

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もう一つのシンガポール名物がチキンライス。正確には海南鶏飯(Hainanese Chicken Rice)で、スープで炊き込んだ長粒種のライスにやはり茹でた鶏肉のぶつ切りを乗せていただく、これまた割と豪快な料理です。


上の写真は、実は高島屋シンガポールの地下2階のフードコートで食べた時のもの。これは以前食べに行ったという嫁さんから薦められて行ったんですが、確かに美味かったです。現職の同僚も何人か食べに行ってみて「良かった」との談でした。

ホーカーズ(屋台村)・フードコート料理

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チョンバル・マーケットの紹介でも書いたように、シンガポールのホーカーズやフードコートのご飯はとにかく安くて美味いです。というのも、Wikipedia記事にもあるように古くからの商業都市で男女問わず毎日仕事をする人たちが多く、自炊よりも外食で済ませる方が好まれるお土地柄だからです*24。「お金ならあるから大名旅行で十分」という人も、面倒臭がらずにどこかしらのホーカーズやフードコートに出向いて安くて美味い庶民的な現地の味を楽しむことをお薦めします。


上の写真は、上記のLau Pa Sat Festival Marketで朝食として食べたカヤトーストとアジア系の何かのスープ麺(名前を忘れた笑)。リンク先のWikipedia記事にもあるように、カヤトーストもまたシンガポール名物の一つです。飲み物は多分コピだと思います。


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こちらはチャイナタウンのショッピングセンターの中で食べた麺とチキンライス。これでも確か5SGDしたかどうかぐらいだったと思います。実は僕個人は細麺派なので、こういう中華系の細麺料理は大好きです。


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これはホーカーズというか、実はチャンギ空港のフードコートで食べたもの(笑)。シンガポール名物のラクサです。魚介出汁のきいたココナッツミルクベースの甘辛いスープが病み付きになるスープ麺で僕は日本でも食べるくらいの大好物なんですが、これが意外とシンガポール市中で食べられるところを見つけられないことが多くて。。。前述のチョンバル・マーケットにもあれだけ店があるくせに一軒もラクサを出すところがなくて、1回目の渡航時はついにインスタント麺でしかラクサを食べられなかったのでした。この空港でのラクサは、その宿題をクリアするために2回目の渡航の帰りにわざわざ食べに行ったものです。


東南アジア料理

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当たり前ですが、シンガポールは東南アジアのど真ん中にあるので周辺国由来の東南アジア料理の店も多いです。こちらはRobertson WalkのRiverwokにて。このお店は東南アジア料理のほぼ全てのジャンルをカバーしていてある意味大変便利なところでしたが、それ以外にも東南アジア各国料理の店は沢山あります。

インド料理

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リトルインディアのような街区もあるようなお土地柄のせいもあり、シンガポールはインド人も多い国です。必然的にインド料理屋も多く、その大半が日本では滅多に味わえないようなガチのインド料理を出す店になってきます。こちらはClarke QuayのRASのタンドゥール料理とチキン・ビリヤニで、素晴らしく美味で尚且つ容赦無く辛かったです(笑)。

日本料理

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直近の5回目はやたら日本人の多いRobertson Quay界隈に泊まったこともあり、前述のように禁を破って日本料理もいくつか食べてみました。こちらはQuay SideのTen Sushi & Barにて。握り寿司の握り方はかなり甘い(乗せただけの一歩手前)ぐらいなんですが、ネタは美味かったです。


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こちらはRobertson Quayのだし処丸佐屋にて。ここの日本料理は非常にクオリティが高くて日本国内で普通に同じものを食べるのと全く遜色のない味わいでしたが、これで64SGDしました。他国料理であれば同じ値段でもっと豪華に食べられますが、そこは皆様自身のご判断次第ということで。

ナイトスポット

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個人的にはLeVeL33でほぼ一択です。マリーナ・ベイに面したダウンタウンの金融センター地区にそびえる高層ビルの33階にあるテラス・バーで、自家製のクラフトビールとマリーナ・ベイを一望する見事な夜景を楽しむことができます。テラス席に通された場合は原則キャッシュオンでの会計になりますが、クレジットカードを預けておいて後でまとめて精算する方式を取ることもできます。


僕は行ったことがないのですが、他にも高所からの夜景が綺麗なスポットとしてマリーナ・ベイ・サンズ屋上のバーや、One Raffles Place最上階のバーや、ガーデン・バイ・ザ・ベイの「木」の上のバーなどが有名らしいので、興味のある方はそちらもお試しあれ。


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もちろん、例えばClarke QuayやRobertson Quayなどのバーやパブにしけ込むのも良いと思います。こちらはRobertson WalkのWine Connectionにて。シンガポールは暑いお土地柄だけあってビールやカクテルの揃えは良い一方でワインの揃えはあまり良くないお店が多いのですが、こちらはグラスからでも良いワインがかなり手広く選べるのでお薦めです。

その他過去に行ったお店など

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国全体が大都会かつ旧イギリス植民地でもあるせいか、他の極東・東南アジア地域に比べると比較的欧州系のファッショナブルな飲食店が目立つ印象があります。こちらはFullerton Bay HotelLa Brasserieにて。ブラッスリーと称する通りフランス料理のお店なのですが、なかなか本格的な味だったので感想を聞きに来たお店のマネージャー氏に「パリでもブラッスリーは沢山行ったが本場のブラッスリーよりもここの料理の方がしっかりしてて美味しいので、レストランと名乗ってみては」と言ったら喜んでました(笑)。


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こちらはOne FullertonのOverEasyというアメリカン・ダイナーにて。こちらも海沿いのテラス席だとキャッシュオンでの会計になりますが、LeVel33同様にクレジットカードを預けておいて後でまとめて精算もできます。


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マリーナ・ベイ・サンズのショッピングモール内にあるBread Street Kitchenにて。これはチームディナーでした。5回目の渡航の際のまとめ記事にも書きましたが、Gordon Ramsayさんという超有名三つ星シェフがプロデュースするお店です。もちろん料理もデザートも非常に美味しかったです。


おまけ


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チャンギに夜間・夜明け前に着陸する便で南側から進入すると、ちょうどマリーナ・ベイの沖合辺りでシンガポール港に停泊する大船団の灯がおりなす壮大な夜景を眺めることができます。これは僕がシンガポールで最も好きな風景のひとつです。


YouTubeに同じシチュエーションで撮影された動画があるらしいので、興味のある方はそちらもどうぞ。


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Mapletree Business Cityにある弊社のオフィスには屋上庭園があって、結構本格的です。野生ではないですがパパイヤも生えてます。


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岩合さんの世界ネコ歩きでも取り上げられたことがありますが、シンガポールは市街地が多いせいもあってそこら中にネコがいます。なお狂犬病清浄地域で狂犬病の心配はないので、特に何の心配もなく撫で繰り回して大丈夫です(笑)。1回目・4回目・5回目の渡航の際にはその辺を歩いていたネコを捕まえて撫で繰り回していました。

*1:ただし雨季と言ってもしとしと降るというより時折スコールが降る感じ:もっとも僕が過去に1月に行った時は思いの外夜にしとしと降るケースがありました

*2:公用語自体は英語・マレー語・中国語(華語)・タミル語の4種類

*3:2年前はANAの朝方発があった

*4:ちなみに5回目の渡航前に日本で買ったガイドブックでは微塵も取り上げられていなかったです、情報が古過ぎるのでは

*5:特に中国系

*6:見た感じ100mぐらいずれることがある。USはベイエリアUber使った時はそんなことはなかった

*7:同僚の談ではVISA系がはねられることがある模様

*8:これがバリ島だと「ホテルと信頼できるレストランなどの施設以外のところではビール以外の火の通らないものは口にするな」「歯磨きはミネラルウォーターですること」と言われる

*9:元々はデング熱対策

*10:政府公認の公娼街で、ここに限っては安宿だからと言って女性が一人で泊まるのは危険であるという説明がWikipedia記事にもあります

*11:PB商品も幾つかは入ってきている模様

*12:USと違ってIDを見せる必要はないっぽい

*13:と言うか実家のお袋にはこれ以外の説明が通じない

*14:セントーサ・エクスプレスと言うそうです

*15:嫁さんは前の職場の研修の際にナイトサファリに行っています

*16:確かその時は後から合流してきた嫁さんに日本から予約しておいてもらった

*17:これはマーライオン博物館でもアニメで説明されていて、南方の島々からやってきた王族が当地のライオンから居住と統治を認められたことを記念して「シンガ」(ライオンの意)の王国、シンガプーラと名付けたという話が出てきます

*18:2018年秋現在、全面改装&修繕工事のためにクローズ中ですが、11月中旬現在ではLong Barのみ一足先に改装&修繕を終えて再オープンしている模様です

*19:動物園のある辺りなど内陸部は流石にそうでもないが

*20:歩道が車道の橋の下をくぐる地下道構造になっている

*21:いわゆる「億ション」だらけだそうです

*22:Asia SquareというCitiが入っている高層ビル

*23:マントウ:中華料理の蒸しパンの方

*24:これは香港でも同じかも